浜田剛史に勝った男 今井房男 元日本Sフェザー級王者 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

12日、大田区総合体育館で行なわれたWBCダブル世界戦後、ボクシング界の有志が元日本Sフェザー級王者今井房男(ミヨシ)氏が経営する、”やきとり大吉 蒲田店 ”を訪れた。先導するのは今井氏の元ジムメイトであり、同期の全日本新人王でもある山本兼当氏。


1979年12月、今井、山本の両選手は揃って協栄ジムの選手をKOし、東日本新人王に輝く。今井氏は東の準々決勝戦で大本命・浜田剛史(帝拳)選手を破り、山本氏は全日本決勝まで6連続1ラウンドKOの記録を作った。



写真右から今井選手、三好会長、山本選手。

それにしても第26回(昭和55年・1980年)の新人王戦は凄い顔ぶれです。


渡嘉敷勝男(協栄)選手、渡辺二郎(大阪帝拳)選手は後の世界王者。東の代表小林光二(角海老宝石)選手も世界を獲ったし、浜田選手も世界のトップに上り詰めている。


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78年黒星デビュー。続く2試合を引き分けて、4戦目にしてようやく初勝利を掴み取った今井選手は、浜田選手を破った勢いで全日本新人王獲得。しかし、10連勝を賭けた同期の新人王・安里義光(協栄)選手との試合を落とすと、よもやの3連敗。


再起戦の相手は世界ランクに名を連ねる五戸 博 (八戸帝拳)選手。今井選手はアマから転向した無敗のホープの咬ませ役のはずだったが、まさかの9回KO勝利で一気に世界ランカーとなる。


その後、奥間 敏 (協栄)選手には勝ったが、日本Sバンタム級王者岩本弘行(ヨネクラ)選手への挑戦は失敗。続けて後の世界王者六車卓也(大阪帝拳)選手に敗れ、高城正宏(帝拳)戦も落とした今井選手は、ここでいったんグローブを壁に吊るす。


1985年暮れ、元全日本新人王は2年3ヶ月ぶりにリング復帰を果たす。しかし、勝ったり負けたりの繰り返しで、岩本戦以降の戦歴は2勝6敗とパッとしない。今と違ってランカー同士がせめぎあっていた時代でした。


そんな今井選手がチャンスを掴んだのは87年3月、強打の日本Sフェザー級王者タイガー道上(トクホン真闘)選手の初防衛戦相手に声がかかったのだ。道上選手は指名試合でウルフ佐藤(日立)選手を豪快にKOし王座を獲得していた。



試合は大接戦。判定までもつれ込んだが、勝者は「今井!」。大番狂わせを演じた今井選手が、ついに日本チャンピオンに輝いた。


この王座は3度防衛。そして4度目の防衛戦で迎えたのが、最初の引退の原因となった因縁の相手、高城選手。だが、リベンジはならず王座転落。この試合を最後に今井選手は、正式に引退した。


生涯戦績17勝(7KO)11敗2分。


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今井氏と高城氏のツーショット。


なんか、いいですね~。(^-^)/


現在の高城氏は神奈川県相模原市にある、M.Tボクシングジム の会長さんです。


「通い続けて20年以上、とっても頑固なマスターが、歳ごとに優しさが。しかし確かな味は変わらない。(頑固な味を続けてます) 焼鳥は大吉に限るよ!」(サントリーグルメガイドより)


皆様もぜひ今井さんの、やきとり大吉 蒲田店 へ足を運ばれてみては。


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