世界2位フェンテスvs奈須 OPBFフライ級戦 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

2010年3月、大久保雅史(青木)選手から王座を奪って以来、OPBF東洋・太平洋フライ級王座に座りV5達成。世界ランクもWBA2位、WBC3位にまで上げてきたロッキー・フェンテス(比)が、6度目の防衛戦で奈須勇樹(角海老宝石)選手の挑戦を受けた(2012年12月18日)。


右は日本のリングでも活躍した、かつての世界ランカー、アラ・ビラモア。


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野原英樹氏撮影。


昨年12月は、米国ー日本間を3往復した山田純夫氏が、君が代を斉唱。


大阪のグリーンツダジム時代、全日本新人王を獲得。無敗街道を突っ走っていた奈須選手が、初めて黒星を擦り付けられた相手がフェンテス。この時は、1-2のスプリット・デシジョンだった。


6年ぶりの再戦。果たして雪辱なるか。


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慎重な立ち上がりから、先行したのはチャンピオン。


しかし、左リードの的中率はあまりよくない。

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挑戦者は、王者の打ち終わりに右クロスを合わせ反撃。


4回終了後のスコアは、38-38、38-38、40-36(フェンテス)で、拙戦の様相を呈した。


角海老宝石ジム鈴木正雄後援会長と、日本ライト級王者加藤善孝選手。

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奈須選手の単発強打に対し、フェンテスはワン・ツーから返しの左フックで対抗。


左目上をカットした王者にドクターチェックが入る。

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8回終了後のスコアは王者がリード。


ラスト4回。逆転に賭ける挑戦者の奮起が期待された。


しかし、ここからフェンテスは地力を発揮。


左ジャブと、シャープな左フックで挑戦者を突き放しにかかる。

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頑張る奈須選手だが、単発だけに主導権を取るまでに至らない。


終盤戦はペースダウンしながらも、要所でパンチをヒットさせたフェンテスがポイントをピックアップ。

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試合終了ゴングと共にVサインの、ビラモア・トレーナー。


下は渋い表情の角海老宝石ジム・糸川マネジャー^。

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判定は、日本の杉山115-113、比国のニエテス117-111、中立国タイのピニット116-112の3-0で王者フェンテス。


すっかり日本人キラーとなった26歳のチャンピオンは、これで35勝(20KO)6敗2分。ここ5年間、負け知らず。


比国の実力者に世界挑戦の機会は与えられるのか。その前にフェンテス越えをする日本人選手が現れるのか。比国選手が世界への壁であることは間違いない。


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