12/22 長谷川穂積&ツニャカオ 世界前哨戦! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

世界王座奪回を目指す元WBC世界バンタム級&フェザー級王者長谷川穂積(真正)、元WBC世界フライ級王者マルコム・ツニャカオ(真正)の両選手が12月22日、神戸市立中央体育館で”世界前哨戦”に挑む。


長谷川選手は2011年4月にフェザー級王座を失って以来、2度目のリング登場。8ヶ月ぶりの試合となる再起第2戦目は、WBA世界Sバンタム級13位アルツロ・サントス(メキシコ)が相手のSバンタム級10回戦。


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「一発ももらわずに勝ちたい。KOを狙わずにKOする」と理想を掲げる長谷川選手だが、相手のサントスは今年6月、あのフェルナンド・モンティエル(メキシコ)と大接戦を演じ、名を上げた選手。


Sバンタム級でリングに上がったモンティエルは自信満々。余裕丸出しの楽勝狙い(に見て取れた)の待ちのボクシング。ガードを上げ前進、押し込んで小さな連打を見舞うサントス相手にロープ際に押し込まれる場面が多く、試合終了時には右目下が大きく腫れ上がった。


両選手がセコンド陣にかつぎあげられ、勝利を確信し判定を待つ。スコアは、115-113、113-115、117-111の2-1でモンティエル。観衆は勝者目掛けて飲み物をぶっ放し、判定への不満をぶち上げた。


8月にマイナー団体WBFのSバンタム級王座を獲得し再起したサントスは26歳。戦績12勝(4KO)2敗。北京オリンピックのメキシコ代表選手。


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「ボクシングが好き。自分にはこれしかない。もう一度、チャンピオンになりたい。心から、そう思ってます」


山下正人会長とのコンビを復活させた元王者は、「ここ数戦、最大の敵はモチベーション(が上がらないこと)だった。今回はここ数戦で一番のモチベーション」とやる気を見せる。そして最大の敵は、「減量かな」と結んだ。


真っ向勝負となりそうなサントス戦。モンティエルがてこずった難敵を明白に退け、世界王座カムバックの舞台へつながる事を期待したい。


同僚ツニャカオ選手は、WBC世界バンタム級4位クリスチャン・エスキベル(メキシコ)と、王者山中慎介(帝拳)選手への挑戦権を賭けた挑戦者決定戦に挑む。


昨年11月、山中選手に破れたエスキベルは今年4月、再起戦で北米王座を獲得している26歳。25勝(18KO)3敗。強打と打たれ脆さを併せ持つメキシカン・ファイターは、しつこい連打が売り物。


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試合日には35歳となるツニャカオ選手にとっては、絶対に落とせない試合。試合は元王者がサウスポー・スタイルを利して、エスキベルをコントロールしていくと見るが、12回戦だけにしつこく食い下がられると、ペースダウンが心配。


それでも執念で、王座挑戦権を獲得することを期待したい。楽しみですね。


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