新怪物マチュセ31勝(29KO) ソトをKO! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

元3階級制覇王者ウンベルト・ソト(メキシコ)が、よもやのKO負け。WBC米大陸Sライト級王座決定戦で、WBC同級4位・WBC6位にランクされるルーカス・マチュセ(亜)と対戦したソトは、4つ目のベルトを狙った階級でパワー負けを喫してしまった。


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緊張の面持ちでステープルズ センターのリングに立ったマチュセ。      


マチュセの左(ひげ)は、ゴールデンボーイと提携する亜人プロモーターのマリオ・アラノ。


4階級制覇を狙うソトは、試合開始から強打を交えたコンビネーションをリズミカルに繰り出す。


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ソトの長年のマネージャ兼トレーナー、”メキシコのチャールズ・ブロンソン”ことアントニオ・ロサダ(右)。その隣のカットマン、ドクトル・ラモン・クルースは、医師であることから数多くの選手のカットマンを務め、最近では粟生隆寛(帝拳)選手に挑戦したウンベルト・グティエレスに同行し来日。メキシコティファナのコミッションメンバーであるとともに、地元では審判も勤める多才な面がある。


2回以降、強引に攻め続けるソトだったが、マチュセのカウンターも断続的にヒット。


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それでもソトの強引な攻めは変わらない。


しかし、この階級では、技、パワーに勝るマチュセはしたたかだった。


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5回終盤、マチュセの強烈な左フックから右クロスを浴びたソトは、よろけながらロープに後退。


さらにマチュセが右を追撃すると、ついに元3冠王者はダウン。これは効いた。何とか立ち上がってこの回を終えたソトだったが、ダメージは甚大で、陣営はレフェリーに試合続行断念を告げた。


ここまでの採点は、47-47、49-45、48-46でジャッジ2者がソト有利としていただけに、まさに痛恨の一撃。


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これでマチュセは、31勝(29KO)2敗1NC。


サブ・ジュダー(米)、デボン・アレクサンダー(米)の二人に際どいスプリット・デシジョンで敗れているが、その強打でいずれもダウンを奪っている。


ソトを破ったことにより、念願の世界挑戦も近い日に実現か。


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