NHK紅白歌合戦vsボクシング | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

紅白歌合戦。昔は泣く子も黙る大晦日の絶対的番組でした。昭和38年(1963年)、北島三郎さんが初出場した年の視聴率は81.4%(関東地区・以下同)。翌39年からカラー放送となった紅白だが、この年は72%と大きく数字を落とす。紅白以外の最高はやはりNHKで放送された、東京オリンピック・女子バレー「日本vsソ連」の66.8%。



ボクシング界から”怪物”紅白の視聴率に大きく迫ったのは、日本人二人目の世界王者ファイティング原田(笹崎)選手。1965年、アラン・ラドキン(英)との世界バンタム級王座初防衛戦TV視聴率は60.4%(フジ)。紅白の78.1%に次ぐ、国内第2位を記録している。


原田選手の凄いのは、この後も2年連続して”打倒紅白”。他番組の中で一番の視聴率を記録していることである。


66年。紅白74%に対し、原田vsジョフレⅡは63.7%。67年は紅白76.7%。原田vsカラバロ戦は57%の視聴率を上げた。


「無敗は無敵じゃない!」


”怪物”紅白は、1984年 都 はるみ涙の引退、78.1%を最後に急激に衰えていく。



ちなみに、具志堅用高(協栄)vsハイメ・リオス(パナマ)戦Ⅱ(TBS)が、43.2%の視聴率を叩き出した1978年(昭和53年)の紅白は、72.2%の視聴率。トリは山口百恵&沢田研二が務めた。この年、それに追随したのは、50.8%の高校野球・閉幕式という記録が残っている。


2部制となった紅白が、その王座を明け渡すことになるのは平成10年。W杯サッカー、日本vsクロアチア戦(NHK)60.9%に対し、王者紅白は57.2%。安室奈美恵、涙の復帰ステージで視聴率大きく上昇もかなわなかった。


以後、サッカーには相性が悪い紅白。


ボクシングで特筆すべきは、1990年(平成2年)の日本TVで放映されたマイク・タイソンvsジェームス・ダグラスの世界ヘビー級タイトルマッチ。お昼12時から放映されたこの試合は、38.3%を記録。長淵 剛 17分間独占の紅白51.5%(2部)には及ばなかったが、他番組1位、朝の連続テレビ小説「京、二人」(NHK)の41.6%に迫っている。


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平成6年(1994年)のバンタム級王座統一戦。薬師寺保栄vs辰吉丈一郎の一戦は39.4%。吉田拓郎が初出場した紅白は51.5%(2部)。プロ野球「中日vs巨人」(フジ)の48.8%が、紅白以外の1位を占めた。


そしてついに、ボクシングが紅白を破ったのは、平成18年8月のファン・ランダエダvs亀田興毅戦となる。この試合の視聴率42.4%は、紅白の39.8%(2部)を上回る結果となった。そして、平成21年の内藤大助vs亀田興毅戦43.1%も、紅白の40.8%(2部)に勝利。


今年はボクシング史上初、大晦日に3つの世界タイトルマッチが二つの異なる会場で開催される。


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好感度NO.1。実力も文句なしのWBC世界ミニマム級王者井岡一翔(井岡)選手は大阪でⅤ2戦(TBS)。


”絶対王者”・僕はそう呼ばれたい 井岡一翔 TBS


横浜ではWBA世界Sフェザー級王者内山高志(ワタナベ)選手と、暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)による王座統一戦。そして、細野 悟 (大橋)選手がWBA世界フェザー級王者セレスティノ・カバジェロ(パナマ)に挑む、ダブルタイトル戦(TV東京)が挙行される。



”THE BEST OF BEST”ボクシングWタイトルマッチ TV東京


ボクシング好きとしては最高の試合で、”元怪物”紅白に挑んでほしいと願う次第であります。


明日はたのしみですね!


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