バンタム級のV１０王者がフェザー級に転向し、いきなり掴んだWBC世界フェザー級王座。長谷川穂積(真正)選手は８日神戸ワールド記念ホールに於いて、真価を問われる王座初防衛戦に挑んだ。
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挑戦者は同級１位ジョニー・ゴンサレス(メキシコ）。西岡利晃(帝拳)選手にはダウンを奪うも逆転KO負け。しかし、以後フェザー級へ転向し７連続KO勝ち。満を持してのタイトル挑戦。
トレーナーにはイグナシオ・”ナチョ”・ベリスタインを迎え、長谷川対策も十分に研究済み。
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緊張と不安が交錯する中、試合開始ゴングは鳴る。
一回り大きい挑戦者は、ガードを高く上げ、軽いフットワークを見せる。
戦況を見守るベリスタイントレーナー（左）。
「あわせるチャンスは必ず来るから！」
長谷川選手の攻撃に対し、まずは得意の左をあわせて来た挑戦者。
「あれも作戦だったようですよ」
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前半は手数で上回るチャンピオンがリード。
挑戦者の動きはいつになく慎重に見えた。
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山下会長に送り出されるチャンピオン。
挑戦者は、策士ベリスタインのアドバイスに耳を傾ける。
そして運命の第４ラウンドを迎える。
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それまで見せていなかった挑戦者の右フックが、王者のアゴに伸びる。
思わず崩れ落ちた王者は、ロープを掴み必死に立ち上がる。
青コーナーでは、ベリスタインが「ビエン（すばらしい）」の連呼！
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立ち上がったものの膝が揺れるチャンピオン。
マイケル ・ グリフィンレフェリーは、ためらわず試合停止を告げた。
TKOタイム第４ラウンド５８秒。
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会心の右一撃。
思わず飛び上がるゴンサレス。
左カウンターに注意を向けさせておいて、警戒が薄れた右をあわせるのは作戦だったという。
「あの喜びようは凄かったですよ」
「もう作戦通り、うまくはまったっていう感じで」
無念の敗者。フェザー級２戦目。ゴンサレスと同じバンタム級上がりだが、フェザー級でのキャリアが勝敗に影響を与えた部分は大きい。
失意の長谷川選手は、「ボクシングが大好きです。応援してくれる皆さんが大好きです。だからこそ期待に応えられなくて本当にすいません」と語り、山下会長は長谷川選手の今後について、「休みたいだけ休ませる。それから話をする。進退は当分出ない。決まれば（会見の）機会をつくります」としている。
頑張ってほしいですね、長谷川選手。
ゴンザレスの右は、レヒナルド・キュキュレプロモーター。
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感激の新チャンピオン。勝利の影にはベリスタイントレーナーの戦略が。
ゴンサレスが真価を問われるのもこれからの防衛ロード。
大いに注目していきたい。
毎日の”励み”に、応援よろしくお願い致します
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