具志堅用高・石垣島に生誕! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

6月26日。元WBA世界Lフライ級チャンピオン”カンムリワシ”具志堅用高(協栄) 選手生誕の日である。おめでとうございます。1955年沖縄県石垣島に生まれた具志堅選手は、本島の興南高校へ進学しボクシングと出会う。本島に来るまでボクシングというスポーツを全く知らなかったという。


2学期になり、「何かスポーツをやろう」ということで選んだのがボクシング。同級生がボクシング部に入っており、「これなら体が小さくてもやれそう」と決めたのだった。


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そこにいたのが、中学時代の先輩仲井真重次氏(写真左上)。後協栄ジム入りし、プロ転向するも目の故障で引退。トレーナーに転向。そして帰郷後独立。元WBA世界Sライト級王者平仲明信(沖縄)選手を育て上げた。現琉球ジム会長。


『「俺が下宿している風呂屋へ来ないか。そこで風呂屋の掃除などアルバイトすれば、3食付で下宿代はタダだぞ」って誘ってくれたんス』


「わりに金のかかる学校で、いつもオフクロに悪いなって思っていたんで、喜んでいくことにしたんス」


そこが、沖縄ではすでに有名だった上原兄弟の実家だった。金城真吉監督の指導の下でのクラブ活動。下宿へ帰ると風呂屋の脱衣場で上原家の長兄勝栄氏が見守る中またトレーニング。夜中の12時に営業を終了してからは、タイル磨きが待っている。


勝栄氏が見守る中、まき割りのトレーニング。(バイト?)


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指導陣にも恵まれた具志堅選手は、すぐに頭角を現す。高校3年生時のインターハイでは、モスキート級優勝。各大学から誘いがきたが、金城監督の推薦する拓殖大学入りを決める。いざ、上京。


「今、具志堅が飛行機乗ったから」


東京行きの飛行機に搭乗したことを上原家から教えられた協栄ジム高橋勝郎マネジャーは羽田に急行し待ち伏せ。協栄ジムへ連行される。('-^*)/


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『「勉強は好きか?」って聞いたら「勉強は好きじゃない」って言うんですよ。(^-^)/それなら、ボクシング一本に賭けろって。具志堅の勉強の仕方じゃ博士には、なれそうもないですからね』


「興南へ行ってるときも、ほとんど練習道具しか学校へ持っていかなかったス」


正直に答えた具志堅青年は、金平正紀会長にまんまと乗せられた形で、「プロになる」と口走ってしまった。金平会長は、「シメシメってわけです」。('-^*)/


高橋マネジャー(写真右)が見守る中、上原兄弟とトレーニングの具志堅選手。


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故郷・石垣島には、”具志堅用高記念館”がある。→ちょっちゅね・コム   


「ちょっちゅね」を日本中に浸透させたのは、プロボクサーラインセンスを取得したこともある片岡鶴太郎氏らのモノマネが始まり。沖縄には『ちょっちゅね』というお菓子があるほどらしい。


ちょっちゅね・コム→具志堅語録


『母校、興南高校の”伝統”はなんですか』?


『ちょっちゅね~』


『”蛍光灯”ですね~』


笑えます。(失礼!)


プロデビュー、第2戦ともに後の日本フライ級王者 牧 公一(田辺)選手と対戦した具志堅選手は、勝利こそあげたものの体力面での不利を思い悩む。


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「デビュー戦は倒したかったスね」


やがてLフライ級が創設されることになる。


「デビュー3戦目までは大振りで、あんな試合しかできないのかとがっかりしました」


「半年くらい試合させずに、毎日ジャブ、ワン・ツー、フットワークの基礎練習をさせたんです」


「彼は実に熱心にやるんで、本当に感心しました。それが、今日の彼を作ったと思います」


これは、ゴメス・キーを破り世界が現実的に視野に入った頃のことである。言葉の主は長年コンビを組んだ渡辺 剛 トレーナー。世界Lフライ級の防衛新記録(当時)がかかったV12戦へのスタートも、基礎練習の繰り返しからだった。


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「ボクシングほど基礎が大事なスポーツはありませんよ」。故金平正紀会長もそうおっしゃっておられました。


「ボクシングはハートだよ。半分以上は精神力の持ちようだ。練習でも、リングでもね」


徹底的に繰り返される基礎練習と、練習、試合に対する気持ちが、日本人世界王者として最高のV13を成し遂げた原動力。素直に頑張る心ですね。


芸能界への本格的進出も発表された具志堅氏。今後の活躍が楽しみです。


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