石田・カーンvs亀田・鬼塚・世界戦スコアリング! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

「なぜこんなにポイントが離れてるの?」

「石田はジャブ出してるだけで、アベンダーニョも決め手なし」

8月30日、大阪で行われたWBA世界Sウェルター級暫定王座決定戦を観戦されたファンの方からから頂いた感想です。公式スコアは、119-109、118-110-111の3-0で石田選手の判定勝ち。

左一本で戦った石田選手のジャブに毎回ポイントが流れていったのだろう。試合の模様はTBSが収録、後日放映があるようです。

「そんなに差がある試合じゃありませんよ。フルマークなんて・・・」


コテルニク。

山田純夫氏にそう言わしめた試合は、7月英国で行われたWBA世界S位ライト級王者アンドレアス・コテルニク(ウクライナ)vsアミア・カーン(英)のタイトルマッチ。

コテルニクはまとまりのある好選手。大きく負けるような選手ではない。カーンが取った戦法は、強打を捨て、ジャブを打っては離れるスピードボクシング。そして、この試合は意外な大差がつく。オフィシャルのスコアは120-108と、118-111が2者。


「ローチの作戦ですね。これが図に当りました」



固いブロックでダメージングブローは貰わないコテルニクだが、カーンの手数、スピードの前に後手を踏む展開。

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時折、コテルニク得意の左ジャブがカーンを捕らえるが、カーンはすぐに打ち返す。

「守りに忙しく、ブロックしてる時間が長かった」

結果、各ラウンドをどちらかに振り分けるとするならば、カーンという構図で、結果的には大差に。

「試合全体の印象からいうと、そんなに差ないんですけれど、毎ラウンド振り分けていくと大きな差になりますね」

セレスティノ・カバイェロ(パナマ)vsフランシスコ・レアル(メキシコ)戦はKO決着となったが、こちらも「参考スコアほど一方的ではないですよ」という事らしい。西岡のライバル王者メキシコで快勝!

挑戦するほどの実績はなく、試合が決まってトップ15に滑り込んだレアルだったが、3回以降「よく頑張った」ようです。



「3回から6回まで、ジャッジはそれぞれ1ラウンドしか挑戦者に与えてませんけど、どちらにポイント与えてもおかしくないと思いましたよ」

”どちらにつけてもおかしくない”ラウンドは、確かに存在する。ホールの4回戦では、一方がフルマークの勝ちであっても、反対側選手により多くのラウンドを与えているケースも珍しくない。WOWOWを観てるジャッジと、観てない場合で違うんじゃないかと最近思ったりします。(~~)

ジャブを中心の手数にポイントを与える。守りに忙しい展開であっても、より強い強打にポイントを与える。

「亀田vsランダエダⅠも、それほど大騒ぎするほどのスコアじゃないと思いましたよ。鬼塚vsタノムサクⅠも同じでしょうか」(~~)

 ペタしてね

世間を大騒ぎさせた亀田興毅vsランダエダ第1戦のスコアは、115-113、114-113、112-115の2-1で亀田選手判定勝ち。鬼塚勝也選手が世界王座に就いたタノムサク戦は、115-114が2者と、116-114の3-0で鬼塚選手の勝ち。

初回痛烈なダウンを喫した亀田選手。大きな劣勢シーンが記憶に残る鬼塚選手。

「全体的な印象で観ると、よりダメージを与えたランダエダ、タノムサクがの勝利になるんでしょうけど、ジャブを取って手数で振り分けたラウンドの多さになりますからねェ」

「小選挙区制のようなものですよ。自民党と民主党の差も同じなんじゃないですか」(~~)

「オープンスコアリングだと、8回終わってあんまり大差の場合、やる気にならなくなっちゃうと思うんですよね。だから何か考えた方がいい気がします」

「ダウンもダメージがあきらかな場合は10-7。2度ダウンなら10-6。フリーノックダウン制なら5までありとかしないと、逆転出来ませんからね。微差の10-9と、ダウン、ダメージの格差は考えた方がいいですよ」

「その方が面白くなりますね」(~~)


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そもそもプロボクシングは、KO決着が目的だった。20世紀初頭の世界戦は45回戦が基準。1906年世界ライト級タイトルマッチ。反則42回で決着なんて記録もあります。45回戦。坂田選手、強いでしょうねェ。(~~)

日本人初の世界王者白井義男選手の初防衛戦。ダド・マリノとのリマッチ、第14ラウンドは挑戦者をダウン寸前に追い込んだ白井選手に2者が10-6とスコアしている。他にも10-7のラウンドが再三。

WBAが試験的に導入しているハーフポイント制よりは、ボクシングという競技がわかりやすく面白くなるのではと思います。



右アッパー一発。一方的に打たれながら柴田国明(ヨネクラ)選手を失神させたハーバート 康 。よみがえれ、強打のブルファイター。ハーバート 康 (韓国)のような個性的な選手、最近出てませんからねェ。

「プロテスト厳しくて、第2のジャッカル(丸山・国際)も出そうにないですからねェ」(~~)

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