「カルロス・モンソンに挑戦したい」
戦前世界ミドル級王座に触手を伸ばすほど余裕があったストレーシー。挑戦者カーロス・パロミノ（米）の事など眼中にない。だが、先を見据えすぎた王者は足元をすくわれる。
両選手血まみれの死闘は、王者の技巧を挑戦者のパワーが上回り、ストレーシーには王座陥落の影がもたげていた。そして迎えた１２回、パロミノの強烈な左ボディブローがチャンピオンのワキ腹を襲うと、ストレーシーはキャンバスに崩れ落ちる。
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カウントを取るシド・ナザンレフェリー。ン、・・・なんと、”眼鏡”に”革靴”。ホントかよ。日本では、いや現代において、こんなレフェリーにはお目にかかれまい。まさか、ピンチヒッターという事でもあるまいに。
レフェリーではありませんが、７０年代後半の過日。後楽園ホール。試合開始に間に合わなかったリングアナウンサーの変わりに、故丸屋インスペクターが、代役を務めた事がありました。
「赤コ～ナ～、○○パウンズ～・・・」
その姿は妙に自信に満ちていて頼もしかった。(~~)
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カウント９。チャンピオンは必死に立ち上がる。試合続行。落城寸前の王者に襲い掛かる挑戦者。容赦ない左フックが再びストレーシーのワキ腹を捕らえると、王者は苦悶に顔をゆがめて膝をつく。
絶望的表情を見せながらも意地で立ち上がるチャンピオン。すかさず大学生挑戦者は、再度ボディアタックを敢行。ロープを背にかろうじて倒れず耐える王者をナザンレフェリーが救ったのは、この回１分３５秒。
眼鏡、皮靴に蝶ネクタイ。貫禄はあるナザン氏。しかし、ある意味革靴で世界戦捌くには大変な労力を擁するであろうから、それ考えると凄い。この当時の英国マットが全てこのスタイルなのかどうかは知りませんが。
日本リングでは怒られちゃうでしょうねェ。(~~)
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同じく７６年１０月９日東京で行われたリゴベルト・リアスコ（パナマ）ｖｓロイヤル小林（国際）の、ＷＢＣ世界Ｓバンタム級タイトルマッチ。レフェリージェイ・エドソンは、いわゆる運動靴でレフェリング。
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日本のうるさ型評論家諸氏は、「あるまじき行為」と批判されてます。しかし、革靴よりはましですね。(~~)
日本のフェレリーは皆リングシューズでキッチリ決めています。運動靴、見たことないです。昔はセコンド諸氏もリングシューズ履いてました。やはりＪＢＣは優秀コミッション。
ひとつ気がつくことは、ＪＢＣルール第５５条（レフェリーによる処置）第６項。『ボクサーの身体に触れてはならない。また、身体に触れてブレイクさせる際には、特に一方のボクサーを強く押すことなどのないよう公平にしなければならない。』
これ、忘れているというか、ブレイク、自らの手をすぐに選手間へ差し伸べるレフェリングは気になります。上手いレフェリーは、滅多な事では選手のからだに触れていない。
サッと、自らの手を開きます。ファンの皆さんも、今度気をつけてご観戦されてみてはいかがでしょうか。
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