当初クリチコが英国の人気者デビット・ヘイと戦う為に用意されていた、ドイツ・ゲルゼンキルヒェンの収容人員６万人のVeltinsアリーナ（サッカー場)は超満員の大観衆。
グランド部分に当るアリーナ席後方には、飲み放題食べ放題のブッフェ・スペースが設けられており、世界タイトルマッチ開催前後は大いに賑わったようです。
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しかし、スモーキングＯＫ。これには、取材の山田純夫氏も閉口の態。
「いくら屋外でも、あれはよくないですよ」
私もそう思います。(~~)
試合は、初回互角のスタート。しかし、２回クリチコの右でチャガエフは腰砕けの形でダウン。これでリズムを失った休養王者は、一発の破壊力に欠けることもあり、苦戦を強いられる。
写真撮影、山田純夫
氏。
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それでも上体を上手く振り、巨人王者の懐に上手く入り込むチャガエフ。それを王者が的確なジャブ、右ストレートでストップする展開。３回、チャガエフは前戦でもカットした左目上から出血。これはクリチコのパンチによるもの。
５回。挑戦者は前に出る。王者クリチコには、相手を怖がる悪い癖が見え始める。このラウンドはジャッジ１人が挑戦者にポイントを与えた。
６回もチャガエフのペースで試合は進む。この回もジャッジ２者がチャガエフのラウンド。しかし、悲しいかな休養王者には一発のパンチングパワーがない。
７回。クリチコは再びジャブを有効に使い始めるアウトボクシングを展開。回り込み際にうまくパンチをまとめポイントを奪う。ペースは再び王者に移った。
写真撮影、山田純夫
氏。
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８回後半には挑戦者をロープに押し込み連打のクリチコ。ポイントは大きく開いた。
９回終了後、レフェリーとドクターが話し合う。チャガエフの傷は深く続行不可能。１０回開始１秒カットによるレフェリーストップでクリチコのＴＫＯ勝ちが宣告された。
写真撮影、山田純夫
氏。
ＥＶＥＲＬＡＳＴ・キーリングス
終わって見れば楽勝の王者クリチコ。挑戦者チャガエフは、王者を脅かすまでにはいかなかった。
この試合の模様は、明日午後８時からＷＯＷＯＷ
写真撮影、山田純夫
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４本の世界チャンピオンベルトを持つクリチコ。
挑戦者のＷＢＡ世界ヘビー級休養チャンピオンの座は賭けられなかった。この試合を承認せずとも容認したＷＢＡ。
ＷＢＡ世界ヘビー級王座統一戦キャンセル後僅か３週間。ここまでＷＢＡは傍観という立場を取っているが、体重を計った後のドクター判断による試合出場停止は計量失格と解釈される。
ヘビー級の上にクラスはないが、同一階級で戦い敗れた王者のタイトルは剥奪されるのか？それとも特例で、据え置き？
ＷＢＡから出される裁定は、今後の指標と言わざるを得ない。似かよる問題でＷＢＡから分裂したＷＢＣは、元来Ａの下部組織という位置付けだった。ＩＢＦ、ＷＢＯ誕生も、組織内の主導権争い＝タイトル戦承認問題が起爆剤。これ以上は分裂しようがないＷＢＡ。
暫定、ＩＢＦ、ＷＢＯ容認問題に対するたくさんのコメント、ありがとうございました。ご意見を真摯に受け止め、今後の参考にさせて頂きたいと思います。互いに誹謗中傷はなきよう、お願い申し上げます。
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