もう一度!坂田健史・練習再開1ヶ月 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

「最近、覚えが良くなったなァ、さんちゃん」(~~)

『やるんなら明日から来い』で始まった前WBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手のカムバックロードは、新しい技術取得にも取り組んでいるが、その中心は基本。

坂田健史・再起宣言・師匠の心中

「修も不器用だったけど、坂田に教えるのも大変だよ。難しく言ったらダメなんだから」(~~)

確かに、不器用という点では先輩にひけを取らない。しかし、最近は飲み込みが早くなったように思う。それが冒頭の大竹マネジャーの言葉になった。



練習メニューはミット打ち12回。それは基本の繰り返しである。私が担当する6ラウンドのラスト30秒は、ワン・ツーだけを打ち込む。それが終わると初心に帰って、でんぐり返しを始める前世界王者。

「大晦日前より、絶対いいよ。これ、試合で見せてくれよ」(~~)

「坂田、なんて言ってた?」

「ただ、笑ってましたよ」(~~)

「あいつらしいな」(~~)

ラスト30秒のワン・ツーはもう1年も続けている。山口戦、久高戦と試合毎にそれは良くなって来た。デンカオセーン戦を前にさらにアップ。しかし、再起後、最近のワン・ツーの切れは今までとは全く異質なものになって来た。明らかに違う。何が違う。バランスが格段に良くなった。

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昨日から大竹マネジャーは、藤本りえ選手に帯同しタイ遠征。変わりにインターバルの汗を拭く。驚くべきは、試合が決まっていないとはいえ、かなりのペースで、相当のパンチを打ち込んでいるのに、ラストラウンドを迎えても呼吸一つ乱れていない。こっちの方が大変だ。(~~)

「相当、恨みがたまってるなァ」(~~)

ボクシングジムへ入門したら、まず最初に習うジャブ、ワン・ツー。そしてフック、アッパーへと進み、コンビネーションブローへと移る。次第にジャブ、ワン・ツーの重みは忘れ去られていく。しかし、・・・。


米倉選手とイトウ先生御一家。

「なんといっても、ボクシングの基本はワン・ツー、これを毎日繰り返す練習が一番だろう」(ヨネクラジム・米倉健司会長)

「ボクシングほど基本が大切なスポーツはありませんよ」(協栄ジム・先代金平正紀会長)

日本のチャンピオンメーカー二人が唱える、『ボクシングは基本の繰り返しが大事』。先代会長のアドバイスは、「ツー・ジャブ、ダッキング、ボディ・ストレート」。いつも大きなアクションでやられてました。(~~)



日本人初の世界チャンピオン白井義男(カーン)選手もカーン博士から基本を徹底的に教え込まれた。周囲からは、「あんなわかりきった事ばかりやって」の声があったが、白井選手にはそれに惑わされない素直な心があった。世界獲得の武器はジャブ、それに続く右ストレートだった。

永遠のチャンピオン大場政夫(帝拳)選手もまた、カーン博士の下でボクシングを勉強した高田トレーナーと、基本の反復こそ世界への道と信じて疑わない桑田先生が、素晴らしいワン・ツーを体にしみこませた傑作だろう。

プロボクシング10年生坂田選手。ハードワークは自分の為である。そして、基本の繰り返しも、でんぐり返しも、である。練習に対する貪欲さ、集中心はまだまだ若い。

再起戦。楽しみにしていてください。ご声援、よろしくお願い申し上げます。

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