久高・世界4位に勝つ!海外遠征で強くなる | BOXING MASTER first 2006-2023

BOXING MASTER first 2006-2023

輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

日本フライ級5位久高寛之(グリーンツダ)選手が、世界ランキングWBCで4位、WBAでは8位にランクされるフセイン・フセイン(豪)に判定勝ち。採点も98ー92、97ー93、97ー95と文句なし。

世界ランク上位入りが期待される久高選手であるが、07年は4月吉田健司(笹崎)選手との日本王座決定戦に破れ、世界ランクも奪われた。ここまで3連敗。

もっとも吉田戦後は、バンコク、マニラへと遠征。5月タイでは、WBC2位ポノムランクレックに小差の判定負け、8月の比国遠征ではハニオラに判定負けを喫するも、地元ジャッジの一人は4ポイント久高選手の勝ちとつけている。

デビュー2連敗からリング生活が始まった久高選手。地元での吉田戦では、その変則プレスの前に力を出せず、思わぬ苦杯をなめたが、それを補う海外遠征であったと思う。

海外遠征。その昔、SB中村ジム・中村信一会長は、矢尾板貞夫選手、小林 弘 選手の両選手を長期に渡る海外遠征でたくましく鍛えた。



元東洋フライ級チャンピオン、世界1位矢尾板選手は、59年11月パスカル・ペレスへの挑戦に敗れた後、タイ、比国遠征を経験。61年5月にはベネズエラで2試合、そしてブラジルへ飛ぶと7月26日、時の世界バンタム級王者エデル・ジョフレと対戦する。

”黄金のバンタム”。無敵のジョフレに立ち向かった矢尾板選手は、最初のうちこそ怖かったものの、大善戦。最終回、打ち気にはやった所を捕まえられたが、この試合で大いに自信をつけたという。

その矢尾板選手と対戦経験のある、全日本パブリックジムの田中敏朗会長は、なんと一人でベネズエラまで遠征している。(~~)



デビュー以来18連勝16KO勝ち。”KO仕掛け人”ロイヤル小林(国際)選手も、最初の世界挑戦でアレクシス・アルゲリョに敗れると、自ら願い出てパナマ遠征に旅立った。

遠征第1戦エミリオ・サルセロ戦は、明らかな地元びいきな試合管理と採点で判定負け。それは、「怒る気にもなれなかった」ほどひどかったようだが、帰国後は貴重な経験になったと明言している。

77年11月には、日本Sフェザー級王者上原康恒(協定)選手を筆頭に、元同級王者岡部 進 (石川)選手、前Sウェルター級王者・引地 博 (新日本木村)選手の3名が揃って比国へ遠征。

引地選手は3回バッティングによるカット傷が原因で、ガリチャ(比国1位)に不運なTKO負け。岡部選手は一方的に攻めながらも、クリンチ、ホールド多様のビアジャドール(比国1位)に意外な判定負け。



メイン格の上原選手は、2回早くもリム(比国3位)から2度のダウンを奪うも、試合は上原選手の拳の負傷もあり判定に。だが、判定は”予想通り”リムの勝利を支持。



ブログランキング

★adidasサウナスーツ50%OFF!!  ★女子ボクサーのハワイ・カカアコジム


昔ほどひどくはないだろうが、地元びいきな判定は覚悟しなければならない海外遠征。しかし、得るものも大きいのは確かだ。

「俺なんか、それなら帰るよって言ってやったよ」(~~)

タイへ選手を連れて行った折、ウェートのきつい地元選手を抱えるプロモーターから、直前に契約ウェートを上げてくれと言われたのだという。

「それならやらない。帰る。帰ってJBCに訴えるから」

タイ選手はあわててウェートを落とした。

「そんなのへっちゃらだよ。俺、そんなの関係ない」(~~)

選手ばかりでなく、マネジャー、トレーナーもたくましくなる海外遠征。

「これからは日本選手も海外へ出て稼ぐようにならなくちゃ」(~~)

毎日の”励み”に応援よろしくお願い致します→ 未設定

【TOP】 【BOXING MASTER 総合目次】 【最新記事一覧】

ハワイを楽しみながら、厳しく鍛える! 【究極の節約術 2100円で海外旅行する方法!】

★カカアコ・ジムは1泊2500円  ★アマ試合、スパー大会出場OK  ★伝説のトレーナー/スタンレー・イトウ

ハワイ・カカアコジム情報!BOXING MASTERのハワイ情報”】