元世界L・フライ級王者・渡嘉敷勝男 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

亀田興毅(協栄)選手がWBA世界L・フライ級王座決定戦に出場する事が正式に発表された昨日、かつてこのタイトルを保持していた”トカチャン”こと、元WBA世界L・フライ級王者・渡嘉敷勝男氏(渡嘉敷ジム会長)と、大竹マネジャーとで一杯やりました。

先日行われた協栄会の席 で、近々に一杯やろうと約束していたものです。新宿歌舞伎町を歩きながら、「懐かしいなぁ~」「昔、よく遊んだなぁ~」「最近、全然来ないよ」

トカチャンとは今はなき”ディスコ”へ良く行きました。土曜日朝まで踊って、夏場は、そのまま大竹マネジャーの車で”江ノ島”へ。こちらは疲れで寝ているのにトカチャンは、あっという間に女の子とビーチボール遊び。(~~)下写真は豊島園にて。

当時7万円位の給料でしたが、月に一度一人一万円以上使って一緒に行っていた店があります。代々木の駅前ですね。当時の協栄ジムは代々木にありました。何せ良く食べよく歌うので、月に一度の贅沢はけっこうな金額いちゃってました・・・。「良くあんなに使ったなぁ~」「君が誘うから」「俺のせいか?」「オフコース」

お金がない時は、肉まん二人で半分ずつで我慢。当時一個60円くらいかなぁ~。トカチャン減量中は、東京温泉(サウナ)の帰りよく飲食店のショーウィンドウの前に立って、「これ食いたいなぁ~」とジッと見つめてましたね。

今は愛弟子山口真吾選手の世界タイトル再挑戦に夢を賭けています。写真は、張正九のWBC世界L・フライ級王座に挑戦する為、韓国へ乗り込んだ渡嘉敷選手と宿舎のあった慶州の街で。

写真右、大竹マネジャーです。「何で現役より痩せてんの」「めずらしいよこんなの」「あの頃は何だったんだ」「節制と、これだよ(何)?」(~~)「今でも、ヨミウリ」(~~)

写真左の実弟・勉君。その後まさかプロボクサーになるとは、この時わかりませんでした。兄貴、従兄弟(宮城正作・元日本ランカー)と違って彼は打たれ脆かったですね。同族でも違うもんですねぇ~。

トカチャン”禁煙”してました。我々二人は喫煙の経験はありません。「えらいねぇ~」「よくやめられるねぇ~」「あれ、小学生から吸ってたんだっけ」「幼稚園でしょ」(~~)ハッキリしませんが、背が伸びなかったのはこのせい・・・。(~~)

でもトカチャン、具志堅さんをぶっ倒す為にボクシングをやろうと決め、除夜の鐘を聞きながら口、鼻、耳と入るだけタバコ入れて最後のイップクしたそうです。(~~)それ以来、芸能界入りするまで一切やらなかったのは偉い。

遊んだ後は、カッパ着て寝るんだから合理的でしたね彼は。雨で走れない時は職場のあったビルの階段の上り下り。私は、体のために”8時間の睡眠”第一。理屈は合ってる?(~~)

渡嘉敷選手にはデビューから世界王座奪取、世界再挑戦失敗まで、表から裏からよい勉強、経験をさせてもらう事が出来たと感じています。今は芸能界でビート 武 (北野 武)さんに大変かわいがってもらっているそうです。北野さんは元世界チャンピオン・トカチャンには、尊敬の気持を持って接してくれるんだそうです。今後の活躍に期待してください。そして応援も宜しくお願い致します。

楽しい夜でした。続く・・・。