亀田大毅(協栄)選手デビュー戦 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

26日、あいにくの雨の中、パシフィコ横浜で”浪速の弁慶”亀田大毅(協栄)選手のデビュー戦が、タイのサマート・シットサイトン選手相手に行われました。

結果は、皆さんご存知の通り”1ラウンド23秒”強烈なKO勝利。レフェリーの浦谷さん、カウント取るの”力”入っていましたねぇ~。顔が”真っ赤”になってました。でも、カウントいらないくらいの倒れ方でした。

メインで1ラウンドだから、数えたんでしょうか。カウントやめちゃおうか、どうしようかと感じたのは私だけでしょうか。ノーカウントで止めていたら、とんでもない”記録”が出てましたね。

それにしても、素晴らしい左フックでした。あの場であれを当てられるのは、かなり精神的に強いものがなくては出来ないです。

ボクシングは、そう簡単に倒しにいって倒せるものではありません。70年代、”KO仕掛け人”と呼ばれた元世界S・バンタム級王者ロイヤル・小林(国際)選手は、異例のA級8回戦デビュー。

ミュンヘン・オリンピック代表、プロテストでも世界ランカーを倒したり、その強打はプロ向きと高い評価を受けていました。対戦相手は、7連敗中のバロン・熊沢(大川)選手。

しかし、倒せませんでした。ダウンは一度奪いましたが、判定まで逃げ切られました。その後。小林選手は、世界ランカーとの対戦まで連続KOを続け、世界初挑戦したときのレコードは、18戦18勝(16KO)。

タイ人だからといって、7連敗だからだといって簡単には倒せるものでもありません。力むと”墓穴”ほります。セミの松崎博康(協栄)選手も、タイ選手と対戦しましたが、これが結構倒れない、倒せない。その後ですから、大毅選手の事、お客さんの目には余計に凄い、強いと写った事でしょう。

昨日は試合後この小林選手の後輩にあたる、シャイアン山本ジム・山本幸治会長(元日本ライト級王者)と、大竹マネジャーとで一杯。

山本会長も、界口一番「いいパンチだったねぇ~」。まだ1歳になったばかりと聞いて、「なかなか打てないよ、本番で」と感心していました。

山本会長、大竹マネジャー共に、小林選手のスパー相手を務めた経験があります。「とにかく、左フック強かった」が、二人の共通の感想。山本会長、大の競馬好きですが、昨日は1着2着、4着ではずしたとの事。

あと、”辛ラーメン”が大好き。先日は、良く行く”飲み食べ放題”のしゃぶしゃぶ店で、締めにこの”辛ラーメン”を買ってきて、5袋3人で食べてしまいました。競馬の事も語りますが、”辛ラーメン”を語る山本会長も、熱い・・・。