日本のフィットネス市場 2024年は5,389億円、史上最高へ
2025年10月17日(金)
こんにちは。
サクセス発行人の田村真二です。
株式会社クラブビジネスジャパン「フィットネスビジネス」編集部が毎年発行している『日本のフィットネスクラブ業界トレンド』(令和7年6月25日)によると、2024(令和6)年の日本のフィットネス市場は5,389億円と、史上最高値を記録しました。
伸び率は前年の8.5%より大きく伸び10.3%。コロナ禍を経て、再び成長軌道に入りつつあります。
それでは、日本のフィットネス市場は「上げ潮」と言えるでしょうか?
ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領は、次のような言葉を残しています。
「上げ潮はすべての船を持ち上げる」
実際、上げ潮に乗れば、どんなビジネスでも勢いに乗ることができます。
しかし、コロナ禍以降のフィットネス市場が毎年「上げ潮」であるにもかかわらず、すべてのフィットネス企業がその波に乗れているわけではありません。
特に中小企業では、苦戦を強いられているケースが少なくありません。そこで、こんな質問をしてみたいと思います。
コロナ禍以降、フィットネス市場全体が右肩上がりで成長しているのであれば、あなたのビジネスも同様に成長しているでしょうか?
2025年3月期売上高1位のルネサンスは、前期比46.1%と大きな伸びを示しています。しかし、これは前年度末に東急スポーツオアシスと企業統合したもので、統合分を除けば、一桁台前半にとどまると考えられます。ナガセの+19.8%も、同様の要因によるものです。
一方、RIZAPグループ(フィットネス売上)、カーブスHD、Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)、LIFE CREATE(現LOIVE)の4社は、フィットネス市場全体の成長率を上回る高い伸びを示しています。
これら4社は、総合型フィットネスクラブを中心とする企業の成長がわずかにとどまっている中で、「新たな需要を創出する」ことで、市場全体を上回る成長を遂げたのです。
フィットネス市場の成長に合わせて自社のビジネスを拡大させたいと考えるなら、この戦略は非常に有効と言えるでしょう。
では、その戦略とは具体的に何でしょうか?
共通して言えるのは、「既存の市場に依存せず、自ら市場を切り拓いている」という点です。
たとえば、カーブスHDは「女性専用・短時間(30分)・低負荷」という明確なコンセプトで、運動習慣のなかった中高年女性を大量に取り込みました。
Fast Fitness Japanは、手軽さと手頃な価格を武器に、24時間ジム業態で市場に風穴を開けました。
RIZAPグループは、結果にコミットするパーソナルトレーニングという高付加価値領域を築き上げ、価格競争とは一線を画しました。しかし、コロナ禍と競合の増加で売上が低下すると、今度は真逆の戦略といえる低価格&24時間ジム「chocoZAP(チョコザップ)」で新たな市場を切り拓きました。
LIFE CREATE(現LOIVE)は、自社の事業(ヨガスタジオ)と親和性の高い“ピラティス”に着目し、全国展開することで拡大しました。
つまり、これらの企業は「従来型フィットネス」の枠を超えて、まだ掘り起こされていない顧客層にアプローチし、独自のポジションを築いてきたのです。
もし、今後さらに成長していきたいと思うのであれば、①自社の強みを明確にし、②どんな人に、③どんな価値を届けるか、を今一度問い直してみてください。
日本のフィットネス市場は、まだまだ成長の余地が大きいと言えます。しかし、「上げ潮」に乗るには、ただ浮かんでいるだけでは足りません。
自らの舵で進路を定め、独自の航路を進む力が求められています。さあ、自ら舵を取り、前へ進みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは次号をお楽しみに!


