女性70代はまだ少女?
こんにちは。田村です。
「平均寿命、ともに過去最高」
厚生労働省が7月30日に発表した簡易生命表によると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳となり、ともに過去最高を更新しました。
平均寿命は死亡状況が今後変化しないと仮定し、その年の0歳児が平均で何歳まで生きられるかを予測した数値です。
「0歳児」が平均で何歳まで生きられるかですから、現在成人している人たちの平均寿命ではありません。
例えば、2019年の時点での60歳の平均余命は男性が23.97歳(83.97歳)、女性が29.17歳(89.17歳)です。
つまり、60歳まで生きた人の平均寿命は、2020年時点の0歳児よりも男女ともに長生きするということになります。
「人生100年時代」とはよく言われますが、確かに平均寿命は着実に延びてきて、誰もが100歳まで生きるということも夢物語ではなくなりつつあります。
ただし、長生きがうれしいのは、いつまでも健康でいられること(とやりたいことができるお金があること)が必要です。
すなわち、単なる寿命ではなく、「健康寿命」(と「資産寿命」)が大切なのです。
実は、健康寿命を延ばす最善策は「働き続ける」ことだという意見が多くの医者からも言われています。
『還暦から底力』の著者出口治明さんによれば、「そうであるならば、日本がやるべき政策は定年を即刻廃止することです。定年の廃止には一石五鳥のメリットがあります」と述べています。一石五鳥とは、
①健康寿命が延びて介護が減ります。
②医療・年金財政はもらうほうから支払うほうにシフトするのでダブルで好転します。
③年功序列がなくなり、業績序列にシフトしていくことが期待されます。
④中高年の労働意欲が高まります。
⑤労働不足の日本では、定年を廃止して困る人はいません。定年の廃止は社会の現状に照らして整合的な政策なのです。
すべてに賛同できるかどうかはともかくとして(出口さん自身も「このように述べれば『いつまで働かせるつもりだ?』と反発する人がいるかもしれません」と述べています)、
そもそも労働意欲や能力、健康面で個人差の大きい会社員の定年を、一律年齢で区切るのはいかがなものかと私は思います。
昨日、日本経済新聞に「89歳、キャリアはまだ続く」と題し、ともに89歳を迎えた評論家・樋口恵子さんと元千葉県知事・堂本暁子さんの対談記事が掲載されていました。
私より20歳ほど年上のお二人のお話は大変参考になりましたが、対談の最後に樋口さんが次のように締めくくっていたのが印象的でした。
「70代なんて今思えば少女。これからも二人の老いっぷりを見せていきたいですね」
「70代が少女?」と突っ込みを入れたくなるかもしれませんが、バイタリティ溢れるお二人から見れば50代の私などまだ「幼稚園児」なのかもしれません(笑)
いずれにしても、「もう年だから」とか「制度ありき」で自分を決めつける必要はまったくありません。
とくに50代以上の方には、これからは自分が本当にやりたいことが自由にできると考え、自分なりの生き方や働き方を自分で決めて生きていくことが大切になるのではないでしょうか。
そのための必須条件の1つは、健康寿命を延ばすことです。
「運動こそ、健康な人生の秘訣」と考え、日常生活に運動を取り入れましょう。
それでは次号をお楽しみに!
