Z世代と大谷翔平
12月5日(日)
こんにちは。田村真二です。
日経MJが消費動向や世相を踏まえ、売れ行き、開発の着眼点、産業構造や生活者心理に与えた影響などを総合的に判断して作成した「2021年ヒット商品番付」。
相撲の番付方式に習い、横綱・大関・関脇・小結・前頭と続き、12月3日に発表された今年のヒット商品番付では、東の横綱が「Z世代」で西の横綱が「大谷翔平」でした。
ちなみに、東の大関は「東京五輪・パラリンピック」で西は「サステナブル商品」、東の関脇は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で西は「イカゲーム」です。
57年ぶりに東京で開催された「東京五輪・パラリンピック」を抑え、見事横綱に君臨した「Z世代」を見聞きした人も多くいると思いますが、意味はよくわからないという人のために少し説明します。
Z世代とは、1990年代半ば以降に生まれたデジタルネーティブ世代のことを指します。つまり、26~27歳以下の人たちのことですが、「消費動向」という視点でみると主に10代半ばから20代半ばになります。
ちなみに、1994年生まれの大谷翔平選手(27歳)は、ギリギリZ世代と言えます。
この世代の特徴は、環境や自分らしさを大事にする新世代の消費スタイルを先導し、従来型の企業にマーケティングの変革を促していると言えます。
ところで、総合スポーツクラブ(以下総合クラブ)を運営する人たちから私がよく見聞きすることの1つに、「最近は若い人が少なくなった」ということがあります。
実際、私が入会している総合クラブでも運動している人たちの大半は中高年の会員ばかりで、Z世代の若者を目にすることはほとんどありません。
しかし、1980年代半ば~90年代前半のエアロビクスブームの頃は、会員の多くが20~30代の女性で中高年の姿を見ることはあまりありませんでした。
この30数年間で日本の高齢化はどんどん進み、Z世代から今の日本の総合クラブを見ると、「おじさんおばさんが運動する場所」に映っているのかもしれません。
日本人の年齢構成を考えると、総合型クラブに若者が減ったことは致しかねないとして、問題は「総合クラブの運営が中高年層に本当に合っているか」ということです。
例えば、総合クラブに入会を考える中高年の方にとって、「親切丁寧なサイトや広告か」「不安を解消してくれるか」「運動はハードすぎないか」「ちゃんと教えてくれるか」といったことに対して応えられているかどうか?
30年前は総合クラブで働くスタッフも会員も同じ年代の人が多くいました。しかし今は、現場で働くスタッフは20~30代でも会員の多くは40代~70代が中心です。
総合クラブは、そのあたりのギャップを上手く埋めることが会員数増の要になると私は見ていますが、いかがでしょうか。
それでは次号をお楽しみに!
