早大生100人不正で「不合格」とする滑稽さ
2月18日(金)
こんにちは。田村真二です。
早大生100人不正「不合格」
早稲田大学商学部が、オンライン授業の動画視聴を不正に行った学生に対し、当該科目の成績を「不合格」とする通知をしていたという記事が今朝の読売新聞に掲載されていました。
早稲田の商学部といえば、国内の私大最高学部の1つです。オンライン授業の動画視聴を不正に行う学生も1人や2人はいたとしても、おかしくはないかもしれません。
ただ関係者によると、対象となる学生は1人や2人ではなく、10人や20人でもなく、約100人にもなると言います。さすがにこれでは新聞記事にもされるでしょう。
本来であれば、学生は期限内にオンライン授業(「ビジネス法入門」)のすべての動画を視聴することが求められていました。
担当教員が学生の動画視聴の履歴を確認したところ、同時に複数の授業動画を再生して、視聴完了を「偽装」していた学生が多数いることがわかったと言います。
記事によると、春学期にも同様の手口が行われており、教員側は前回見逃したことが今回の不正行為につながったとして、退学などの厳しい処分は見送ったと言います。
不合格の通知を受け取った早大商学部1年の男子学生は、読売新聞の取材に「パソコン上で動画5本を同時に再生し、約40本の動画を試験前に視聴し終えたようにしていた。大学の措置は当然で、反省している」と話した。と記事は締めくくられていました。
さて、これを読んであなたはどう思いますか?
私に言わせれば、「大学側はオンライン授業のことをまったく理解していない。私大最高学部の1つも地に落ちたな・・・」と。
今回の件はオンラインなら当たり前に起こりうることであり大学側は当然、事前に対策を講じておくべきでした。しかも今回、「初犯」ではなく「再犯」だと言うではありませんか。
私なら学生を不合格にするのではなく、大学や担当教員を「即不合格」にします。
日本の大学のすべてとは言いませんが、今回の件は大学のデジタルリテラシーの低さを世間に露呈してしまいましたね。
現在、日本では空前のデジタルトランスフォーメンション(DX)ブームが起こっています。
とくにコロナの影響で大学でもリモート学習が急速に進んでいますが、言うまでもなくDXは授業をデジタル化することや、デジタルツールを導入するだけのことではありません。
「大学にとってのコア」を再定義し、それをデジタル化することこそが、DXの本質であり、そのためには大学組織と教員の変革が不可欠です。
DXによって、今後は世界レベルで大学の地図もどんどん塗り替えられていくでしょう。言い換えると、DXが大学の命運を握るといっても過言ではありません。
しかし、そういう状況は、志のある大学や学生にとっては大きなチャンスです。
周囲がみんなフリーズしているときにいち早くDX化して、国内外に通用する人材を大学が排出するようになれば、日本はもちろん、世界で活躍できるからです。
日本の大学のレベルはいま世界で順位をどんどん落としていますが、同時に巻き返しを図る絶好のチャンスにあるとも言えます。志のある人には、ぜひがんばっていただきたいと思います。
それでは次号をお楽しみに!
