総合クラブの枠を超える「ウェルネス型クラブ」へ
2025年7月22日(火)
こんにちは。
サクセス発行人の田村真二です。
24時間営業の小型ジムや専門スタジオが増加する中で、ジム・スタジオ・プールなど複数のアイテムと人材を抱える総合クラブは、これからどこを目指すべきでしょうか?
そのひとつの答えが、「フィットネス×ウェルネスの融合」という新たな方向性です。
近年、“ただ運動する・鍛えるだけ”の場所ではなく、“健康全般を支援するための地域拠点”へと変わろうとする総合クラブが出始めています。
背景には、高齢社会の進行、企業の健康経営推進など、「健康への根本的な関心の高まり」があります。ここに、総合クラブ再生の鍵があります。
医療や行政、企業との連携がチャンスに
特に注目されているのが、「医療・予防分野との連携」です。
全国で特定健診やフレイル予防、介護予防事業の委託先としてフィットネス事業者が起用されるケースが増えています。医師による運動推奨、管理栄養士との協働など、“チームで健康を支える”体制構築が徐々に進んでいます。
また、企業向けには「健康経営銘柄」取得支援や、福利厚生としてフィットネス利用の提案が有効です。
従業員の心身の健康を保つため、運動指導・食事指導・睡眠改善を含めた包括的プログラムのニーズが高まっているからです。
メンタルヘルス・睡眠・栄養まで視野に入れる
現代人の不調の多くは、筋力や体重だけの問題ではありません。
むしろ、「睡眠の質が悪い」「ストレスがたまっている」「疲れが抜けない」「老後のお金の不安」といった、“目に見えない不調”へのアプローチが求められています。
そこで注目されているのが・・・
✓瞑想・マインドフルネス体験の導入
✓呼吸法・自律神経調整のレッスン
✓睡眠指導(睡眠スコア管理や寝具提案)
✓管理栄養士監修の食事セミナー・レシピ配信
✓FPによる家計管理・資産運用アドバイス
といった「ウェルネスプログラム」の導入です。
これらは、継続率やLTV(顧客生涯価値)を上げる要素にもなります。
生活に寄り添うクラブへ
総合クラブに入会する理由が、「筋肉をつけたい」「痩せたい」だけだった時代は、代替え商品やサービスが増える中、終わりつつあります。
いま求められているのは、「生活の質を高めたい」「元気に毎日を過ごしたい」といった、より本質的な目的へのサポートではないでしょうか。特に中高年層やシニア世代では、
✓健康診断や人間ドックの数値を改善したい
✓いつまでも元気で動ける体でいたい
✓病院や薬に頼らず生活習慣を見直したい
といった声が多く、予防・未病ケア・生活習慣改善への意識が高まっています。
「地域の健康づくり拠点」を目指す
総合クラブが価格競争や同質化から抜け出すには、“選ばれる理由”が必要です。その鍵は、「フィットネスを超えた価値の提供」にあります。
ウェルネス視点を取り入れることで、医療・行政・企業・地域とつながり、設備が充実しているだけのスポーツ施設から「地域の健康インフラ」へと変わることで総合クラブの可能性が広がります。
今後の総合クラブ経営では、「運動の場」や「運動指導」だけでなく、「生活改善支援」「健康相談」「心のケア」「マネーリテラシーの向上」まで視野に入れた包括的なウェルネス戦略が求められます。
これが、新時代の総合クラブに求められる価値提供のひとつのかたちです。フィットネスの枠を超え、あなたのクラブは次のステージへ進む準備ができていますか?
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
次号もお楽しみに!

