5月15日、7月3日に開催される宗谷岬600への予行演習として尾花岬を回る400kmのルートを走ってきた。
移動時間は短いが、途中八雲で2時間近く?の大休止をとったので経過時間は14時間を超えている。
夜中に出発して160km地点の八雲までは向かい風基調、日本海側に出てから小樽までの200km程は追い風基調で明らかに速度が上がった。
八雲までの事はあまり覚えていないのだが、小樽~岩内~黒松内区間では特に真新しいことは無かった。
問題は黒松内~八雲の区間だ。
黒松内市街地を北から南に通過する場合、市街地南側の温泉の前の坂を上り、そこから林の中を通る道になる。
その林の中を深夜に通過すると、一気に気温が下がるのだ。
この日も黒松内市街地までは「停まると肌寒い」位だったのが、林に入ってから長万部の間で一気に体が冷えた。
岩内で休憩を取っていたので八雲までは休憩をとらず一気に走ったのだが、冷え切った体では指先が細かく動かず、停車した八雲でヘルメットを外すことも反射ベストを脱ぐことも難しい。
この日は八雲のローソンで6時前に補給した後、反射ベストを再び着ることが出来なかった。もう夜は開けているから別になくても良いのだが、体的にキツいなと思い八雲駅に避難して気温が上がるまで大休止した。
誰もいない八雲駅を出発したのは8時近くなっていたと思う。
少し気温が上がり始め日差しも当たるようになってきたので何とかライドを再開し、自分にとって初めてとなる雲石峠に向かった。
八雲からの登りは勾配は緩く、距離が多少長いもののキツいと感じるようなものではなかった。
熊石側に下る道の景色はなかなかのもので、写真でも撮っておけばよかった。
熊石で日本海側に出てからは一気に追い風になり、巡航ペースも上がった。
この辺りのエリアは、熊石から北上し大成に入った辺りで僻地感が高まる。
地名も「久遠郡」。くどおぐんと読むのだが、何とも風情を感じさせる。
釣り人以外ほとんど人もいない中、今回の目的である尾花岬(近辺を通過する太田トンネル)に向かう。
この日は太田トンネルを含む海岸線沿いの10km以上の区間で自分を追い抜いて行った車が1台、すれ違った車も3~4台だった。
この辺りの海は透き通っていて底の石も白いので晴れていればエメラルドグリーンの美しい海岸となる。
曇っているとこういう感じだ。
この辺り、北海道の中でもアクセスの難しさや機会の少なさではトップクラスだと思う。
晴れた日にまた走りに来たい。
太田トンネルから太櫓海岸をこえ北桧山で休憩をしたのだが、ここのローソンはゴミ箱が使えない。数km北のセイコーマート瀬棚店も同様で、他に補給場所が限られることを考えると、注意が必要だ。
自分がここを通る時は、缶やペットボトルの飲み物や容器が嵩張る食べ物は絶対に買わないようにしている。
この日はこの後セイコーマート島牧店でも旧稀有する予定で、そこはゴミ箱が使えるので嵩張る補給はそこでするという計算だった。
せたな町の海岸線は太田トンネルなどを除くと比較的なだらかな開けた海岸が多いのだが、島牧方面に向かうと寿都町手前まで岩がちなトンネル区間になる。自分の中でイマイチ印象に残らない区間なのだが、茂津多岬灯台にはいつか行ってみたい。
島牧以降はこまめに休憩しながら行った。歌棄~蘭越辺りは完全に追い風で48km/h程で巡航することが出来た。
そこからはちょくちょく休憩しながら余市まで走ってログを切り、そこから小樽まではリカバリーペースで走った。
数年前ブルべを中心にロングを走っていたころには尾花岬周辺エリアは行動範囲に入っていなかった。
行くにしても函館に行くまでに頑張って寄り道して翌日は輪行、という形での通貨が多かったが、今年は小樽発着で行って帰ってきたり、函館への往復自走で帰りに寄ったりという形で確実に行動範囲が広がってきている。
それが可能になったのは、巡航速度が上がったからだ。
自分の意図する方向でサイクリングの範囲が拡がってきているのは嬉しいことだ。
今年は去年以上に色々なエリアを楽しもうと思う。