2018 BRM505函館200 7時間33分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

前日の自走入りに続き、5月5日は函館200に参加。
腰痛が出て走れなくなるんじゃないかという気もしたが、無事完走できた。時間は7時間33分。

朝は4時半頃に起きて先日に引き続き山岡家でエネルギー充填。この日は朝ラーメン。
朝ラーメンは食べたことのある人が少ないかもしれないが、豚骨スープに塩だれ、麺は加水率低めのやや粉っぽいもので九州豚骨に近いものがある。同じではない。あくまでも「近い」だが。

スタート地点に向かう時点で結構な雨で嫌になった。
走っていれば大丈夫なのだが停まると震えるような状況だ。
スタート地点の北斗市運動公園までの10km強が長く感じた。

北斗市運動公園では函館でご一緒している皆さんやスタッフの皆さん、札幌エリアでご一緒する皆さん、見送りに来ていたAさんとお話しした。チームメイトのIさんも参加されていて、お話しした。
その間も寒いし雨は強いしで「どうしよっかな…」という気も出てきた。

札幌から遠征されているFさんとAさんともご一緒するのを楽しみにしていたのだが、二人は車で移動中八雲でガス欠になり、夜中3時頃から自走で北斗まで来る途中に雨にあたり、特にFさんはショートのレーパンだったため既にガタガタ震えている状態。
「DNSともう表明しました」と言っていたのを最初ギャグだと思ったのだが、本当にDNSだった。2人とも何故かちょっと楽しそうにも見えた。

【スタート~PC1知内】36.5km、Ave33.2km、181W
スタートはゆっくり後ろの方から行った。明らかに向かい風だとわかっていたので、単独で飛び出すのは厳しいと思ったからだ。
巡航体制に入って先行するトレインをいくつか追い抜いて行く。一気に追い抜くために2回ダッシュしたのだが、1回目の方で最大893W、48.2km/h出ていた。

2回目のダッシュ後先頭だったDさんとSさんに合流した。
Dさんはブルべでもそうだが、チャレンジランや函館でのサイクリングで何度となくご一緒している。190cm近くある外国人の方で、強い。加えて、Raphaのサイクリングウェアが日本人ではありえないレベルで良く似合うカッコいい方だ。
Sさんもチャレンジランや函館でのサイクリングで良くご一緒している。この方も背が高くパワフルで、巡航速度が速くて強い方だ。

2人と合流してからは向かい風ながら35km/h前後で回した。PC1で買い物をした時点でオープン時刻ちょうどだった。

【PC1知内~PC2松前】44.6km、Ave27.9km、182W
知内からは登り基調。福島町の市街地手前のトンネルがピークだ。
何度かある登りでSさんとDさんがペースアップしたので、自分は離脱した。
自分の場合登りも巡航と大きく出力が変わらないようにパワーメーターで管理しているのだが、二人はかなり踏んでいた。今の自分がそれをやると後半ガタがきてしまう可能性が高いので、ギリギリ視界内に捉えるくらいまで離れて250Wは超えないようにマイペースで行った。

下りからは自分が重量的にも空力的にも有利なのでポイントポイントで踏んで行った。
最後追いつく瞬間には400W以上出てしまっているが、これは福島市街地を抜けた後暴風の向かい風になるような気がしてその前に追いつきたくて信号で分断されないようにした時のものだ。

予想通り、合流して少したって白神岬が近付くと暴風に。全く速度が出ない。ソロでこれは確実に辛い。
ただ、真横が直で海なので、津軽海峡、北海道の外れ、荒々しい日本海、と雰囲気は抜群だった。海水もきれいなので荒れた波が青く透き通って岩場とのコントラストが美しい。

三人で何とか回しているうちにPCにチェックイン。

【PC2松前~PC3上ノ国】58.3km、Ave27.9km/h、160W
ここからはSさんと2人で行った。この日地形的には一番キツいアップダウン区間だ。
お互い向かい風で疲れていたので無理なくマイペースで。自分は体重と空力を活かして下りで速度を付けて登りはそれを落とさない範囲で無理せず行った。
登りでも出力が250Wを超えているのは速度を保つために瞬間的にクルクル回している場面位で、それ以外ではほとんどなかった。
下りは長めのところで66.6km/hを記録。

風も向かい風から横風、上ノ国手前では追い風とだんだんいい感じになった。
スタッフのPさんが途中何度か写真を撮ってくださって、元気をもらうことが出来た。

辛い区間でも最後追い風になるのは気持ちがいい。

【PC3上ノ国~ゴール】67.3km、Ave32.6km、168W
上ノ国を出てからは追い風基調で湯ノ岱を通って山を抜け、木古内からは海沿いを北斗に向かう。
湯ノ岱が山のピークなのかと思っていたので、そこまでとりあえずTTだ、ということでやってみた。ここからは単独走行になった。

下ハンを握り、しっかり吐くことを意識。呼吸を整えて脚に来ないギリギリで回す。
瞬間的にスイッチが入って、メンタルと体に一本軸が出来てピシっと合う感覚。これがロングのTTだというのを思い出した。宗谷岬TT、特に最後の95kmはこの状態を維持する。

ただこの日は悲しいことに全くパワーが出ない。
体感としては良いペースで汗もかきながら行ったのだが、湯ノ岱までの14.83kmで平均220W。ローラーで流しているときの力だ。それでも速度は登り基調で35.2km/hだったので追い風の力は大きい。
1つ良かったのは、下ハンで空力的にピシっとハマるフォームを感じることが出来たことだ。これは使える場面が多い。

湯ノ岱に着いたものの、登りはまだまだ続く様子。ここでもうTTはやめた。
停車してゼリーを補給してゆっくり走り出す。
山の中は山菜取り?の車がたまにいるくらいでとても走りやすかった。下りも快適。

木古内からは海岸線を30km弱、北斗市まで走るだけなのだが、路面が致命的に悪い。
ボコボコで何も知らずに突っ込んだらリム打ちパンクするか落車するかという場所が結構ある上に、雪が解けてから間もないせいか、舗装が粉々に砕けて砂利状になったものが路肩にゴロゴロ転がっているのだ。「パンクを避けるために、路肩の砂は避ける」というのが基本だと思うのだが、常に砂利をかすりながら走っている状態で「意外とパンクしないものだな」と変な発見をした気になった。
暗い時間にここを走る人はかなり辛いと思う。

腰も痛くなってきていたので、無理せずゆっくり進んだ。この日はこの区間が一番体感時間が長かった。
セメント工場から会場プラットフォームまでのパイプラインが見えてきて、やっと戻ってきたと実感した。
何とか無事ゴール。

スタッフのKさん、Pさん、早朝雨の降る大変な状況から運営して下さり有難うございました。




ゴールではスタッフのKさんや他の参加者の方と話してしばらく休んでから五稜郭の宿に向かった。
函館市街地までは函館の練習会などでご一緒するFさんとNと一緒に。調子に乗って良いペースで巡航して登りでも速度を維持しようとしたら力を使い切ったのか手がしびれてきた。
五稜郭では一旦休んで深夜にOさんとラーメンを食べ、就寝。



弘前への遠征から1週間の間に
弘前で花見→松前、五稜郭で花見→小樽に戻る→自走函館入り→函館200
と盛りだくさんで楽しんだ1週間だった。
3週間連続で週末を函館で過ごしたことになる。
なかなかこういうチャンスは少ないが、また遊びに来たいと思う。

自分のコンディションとしては、最近腰痛がひどくてまずい。電気が走った様にピシっとなることが何度かあった。
5月末のフレッシュに向け、何とか完走できるように体調を調えていきたいのだが今回はどうなるか解らない。