AMDEANインプレ ~走行距離1500km~ | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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ANDEANに乗り始めて1カ月と少しがたち、走行距離も1500km程になった。ロングも経験して前回のインプレから新たに分かったこともあるのでまとめようと思う。

ファーストインプレッションはこちら。


まずは長距離走行のログから。

自分のスペックは、FTP345W(冬トレのピーク時)、最大心拍202、安静時心拍40

小樽~稚内 351km、獲得1580m
走行時平均速度34.8km/h、平均出力137W、平均心拍149
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小樽~積丹半島~白神岬~木古内 441km、獲得2080m 
走行時平均速度32.7km/h、平均出力136W、平均心拍143
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共に速度はまあまあで、出力はかなり低い。自分はロングの経験から下りなどで速度が落ちない範囲で脚を停めて力をセーブする乗り方をしているが、それが効いているにせよ低いと思う。
大体平坦の巡行150~200Wで無風で37~38km/h程出るので、普通のロードバイクよりも確実に空力は良いと思う。

以下、気づいたことを順に記していく。

【エアロポジションに最適化されたジオメトリー】
ロードバイクとトライアスロンバイクの最も違う部分はここだろう。
ロードバイクでもエアロバーを付けることでかなりの空力改善が可能だが、腕の位置をあまり下げることが出来ず、またハンドルを握るのと比べ出力は下がる。
トライアスロンバイクの場合、腕の位置が低くよりコンパクトな姿勢をとることが出来、その位置で体を使いやすい。出力の低下は抑えられていると感じる。
より空力が良く力も入るのだから速くならないはずがない。

【挙動がピーキー】
前回横風耐性が問題ないレベルだと書いたが、やはりロードバイクと比べると強風で横に煽られる。その状況で下りを走るのはまだ少し怖いのでベースバーを握ってブレーキをかけたくなるのだが、ベースバーを握って上体が起きると風の抵抗を大きく受けるようになる。
詳しいことはわからないが、巨大な(もはやフレームではなく)ボディでエアロポジションを前提に気流を最適化して横風を受け流しているので、設計外の抵抗物が現れると風を受けるようになる、そんな事を想像してしまった。
気のせいかもしれないが、フレームにエアロボトルを取り付けた時にもそれを感じたことがある。

何れにせよ横風に対してはロードバイク以上に反応しやすいので、特に障害物などが多く風向きが変わりやすい状況ではそれを前提に走る必要がある。

【積載能力は高い】
ロングで使ってみて改めて沢山積めることを感じた。
クランク前のストレージに
・輪行袋(入ることは輪行実施で確認済み)
・チューブ2本
・携帯用ポンプ
・大型モバイルバッテリー
・携帯用ツール
この辺りは問題なく入る。ただし、濡れる。

トップチューブとステム上のスペースには
・補給食
・小型モバイルバッテリー
・タイヤレバー
・パンク修理キット
・鍵
・サプリと錠剤
という辺りが収納可能。
ただこのスペースはうまく緩衝材を入れないと路面の荒れによってがたがた音がする。この音を聞くと、どこか緩んでパーツが鳴っているんじゃないかという気がして地味にストレスになる。

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↑これ位は余裕で入る

ボトルはエアロバーの間に付けられて使い勝手もいい。ただ、あまり大きなものはエアロバーを握るのに邪魔になってしまい、ロングでは使えないだろう。
水分を多く持ちたいロングでは上部スペースを外し大型ボトルを使た形で行くかもしれない。
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↑水重視バージョン



【段差に弱い】
路面のギャップに対してはロードバイクよりも弱いと感じる。振動が吸収されず、ガタつく感じが強い。加えて、バランスを崩してしまった時にリカバリーするのがロードバイクよりも難しい。これは車体が重いせいだと思う。
昼間なら路面状況を見てラインを選べばいいが、夜間、さらに雨が降っている時にはそれも難しい。普通に漕いでいるだけで普通以上にスピードは出てしまうので、厳重注意だ。

【汚れが目立つ】
ボディが大きい上にマット塗装なので、土埃などがつくと非常に目立つ。そのたびに洗車しているが、回転部分のグリスなど頻繁にメンテナンスすることになりそうだ。
路面がウェットだとカウル部分に汚れもつくので、コンビニで補給して余った水などで汚れを落としている。




以上総合すると、速度が高いため長距離に強いが、路面状況等に注意が必要でメンテナンスにもやや気を遣うというところだ。
ただ、少しクセが強いものの、洗車して眺めてみるとそれを全て吹き飛ばすだけの存在感がある。眺めても触っても乗っても楽しいマシンだ。
誰か日本で他に買う人はいないものか。

宗谷岬600に使いたいが、ポジションはまだ出切っておらず600kmには不安が大きい。完全に乗り手の問題だが、どうしたものか。