2015 BRM523北海道400km様似 14時間32分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

5月23日、今年初のブルベを走ってきた。
札幌のさとらんどから江別や長沼町のあたりを通り、追分から厚真の農村地帯に作られた巨大な迷路のような道を通り、鵡川から様似までは海沿いを通って帰ってくるルートだ。

今回もスタッフの皆さんには本当にお世話になりました。有難うございます。
写真は全てオダックスジャパン北海道のスタッフの方に撮影頂いたものです。

このコースは獲得標高が少ないので2年前の雄武400よりも短時間で帰ってこれるかなと思っていたが、日高の海沿いは常時風が吹いている(襟裳岬は全国一風が強いらしい)。結局、全区間の半分近くは向かい風で、非常に疲れたし、雄武400より20分時間がかかった。

【機材について】
普段ブルベで使っているのがLOOK 695なのだが、直前にBBの不調が出て、恐いので使うのをやめた。急きょDE ROSAのR838を投入。勝手が違って脚が悪くなったりスピードが遅くなったりしないか心配だったが、特にそういうことは無かった。
むしろ、カーボンパーツハンドルの695では気を使うような舗装が悪いところでも、遠慮せず突っ込んで行けたので、R838の方がブルベに向いていると今更ながら感じた。
ポジションはもっと詰められるので、一番疲れないポジション、力が入るポジションを探していきたい。

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他には、カーボンディープリムホイール(メカニコさんのJC60-24(U))を初投入した。
直前にR500と比較したところ、メーターの速度が少し速かったので、やはり長距離には良いなと感じた。

他には、SPEEDFILのハイドレーションシステムを初投入。
ダウンチューブに付けたタンクからホースで水を飲むのだが、1.2l入るので便利だった。普通のボトルの方が飲みやすいが、エアロポジションを取りながら水を飲めるのがメリットだ。自分の場合普通に飲んじゃっていいかなという気がしたが。
タンクにBCAAの粉末を入れて溶かして飲んだのだが、タンクから出たしぶき(給水しやすいように弁が密閉されていない)がそこらじゅうにかかって車体に白い滴模様が沢山出来たが、それは気にしなければまあ大丈夫だ。
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スタッフの方の撮影された写真。自分で撮ったものとのクオリティーの違いにがくぜん。


【走行レポート】
このコースはほぼ100kmごとにPCが3つある。区間は4つにわかれ、

①最初の区間は内陸をほぼ無風で南下
②次の区間は追い風基調で一気に折り返し地点まで
③3つ目の区間は向かい風に耐えてなんとか進む
④最後はほぼ無風でゴールまで最後の頑張り

というのを想像していたのだが、実際は

①最初から何故か向かい風で100kmずっと向かい風基調。
②ここでも前半が何故か向かい風…何かの天罰か。後半は追い風で一気にダッシュ。
③前半は向かい風で、後半になるにつれて無風~追い風基調。
④追い風基調。

という感じで、想定よりも向かい風が多かった。

自分は車検を済ませてすぐにスタート。
①区間では、77kmの間、向かい風と若干のアップダウンに対処することになった。
向かい風は単体でも必殺級の威力を持つ(頑張れば頑張るほどダメージがでかい)が、それが登り勾配と合わさると本当に恨めしいことになるんだと痛感。
エアロポジションを取ってもきつい。
ここで体力を使った事を、様似辺りまで引きずることになった。

大体40kmのあたりから80kmのあたりは農村地帯の巨大迷路のようなマニアックな道を通るのだが、ここは北海道らしくて(迷宮っぽいミステリアスさもあって)いい雰囲気だった。

77kmのところで超速ライダーAさんとPさんのお二人と合流。
エアロバーを使って先行している人間に普通に追いつくというのは、なかなかまねできるものではないと思う。
ここからはお二人と先頭交代しながら向かい風に対処した。

②区間の前半の追い風の区間はこの日で一番きつかった。最初の77kmで脚にダメージがあったんだと思う。ここで感じたのは、Aさん(ヒルクライムがめちゃくちゃ強い)と比較して、自分は(そもそも全然絞れていないというのは大きいが)走り方の効率が悪いというか、重いギアを回してしまっている時があったりで負荷が一定になっていないなと感じた。
ご一緒させて頂いて良かった。

PC2の様似までの40kmくらいは追い風に乗って一気に進んだ。途中1か所コンビニで休憩。
日高は意外と(と言ったら失礼だろうが)大きな町があって意外だった。

③区間は前半は完全に向かい風。
ここも3人で先頭交代していたが、自分が先頭を牽いている時にふと後ろを確認したらお二人の姿が無い。
それまでも、1人だけ自販機で補給して後から追い付いてくる、という場面があり、③区間のどこかでコンビニ補給を入れようという雰囲気だったので、そうしたのかなと思い自分はとりあえずお腹が減るまで進んでそこで合流しようと思いとりあえず進んだ…のだが、結局PC3まで行けてしまった。
③区間の後半からゴールまでは単独でエアロバーを使ってロングアタックの様な形になった。出力も平均で212w出ていた。これは当初想定していたよりも20~30w高い負荷だ。

PC3まででお二人と合流できなかったので(自分が停まらず走ったからなのだが)④区間はもう気持ちを切り替えてアタックをかけた。
鵡川~厚真の18kmほどは平均35km/h近く、11分間平均出力282wの区間の直後に12分半平均出力257wの区間が続くなど、頭が冷静な状態での400kmのペース計算では絶対にしない様なペースで走った。気持ちがあれば体は思ったよりも高いレベルでついてきてくれるようだ。
この区間は追い風基調だったこともあり、前半に苦しんだアップダウンも、小さなものならエアロバーを握ったまま踏んで乗り越えることが出来た。エアロバーを掴んだ状態でのダンシングを試したからなのだが、これを練習すれば高岡周回のタイムはもっと縮みそうだ。

ここではかなり危険な道があった。キューシートの上で分岐が無いところで道が枝分かれしていてセンターラインが左側に続いているのだが、実はここは直進するのが道なりで正解なのだ。ブリーフィングでスタッフの方が注意喚起されていたので大丈夫だったが、ブリーフィングを聞いていない人とかはミスコース必至だろう。ここまで危険な道は初めてだ。

明るいうちに迷路を抜けることが出来たので、あとは長沼町~江別~札幌と街中をブラケットポジションで走り、ゴールした。
ゴール直前にミスコースして迷ってしまったが、それはもう少ししっかり準備していれば避けられたと思う。
走っている途中は、「脚は残ってる」「お尻も痛くない」と、去年よりも走れるようになってるなと感じたのだが、それは脳内麻薬のせいで、ゴール後は気持ちが切れて呆然としていた。結局疲れていたのだ。
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終盤160kmくらいはエアロバーを握って負荷を高めにして走り続けられたので、600の時も海沿いに出てからはロングアタックが可能だと思う。その分を計算に入れて、序盤から中盤は体を壊さず、元気を残した状態で走りたい。


【補給】
今回はPC間が全て約100kmなので、走りながらの補給を想定することになった。
結論としては、180kcalほどのゼリーが1個あれば行ける。PCで600kcalほど摂って、50km強走った時点でゼリーを投入したのだが、特に問題は無かった。
問題は、プリンの食べ過ぎのせいか気分が悪くなったことだ。カロリー、コスパ、スピードの面でプリンは優れた補給食だと思うのだが、そればかり1日中一気食いしていると体が拒否するのだろうか。
6月13日には600kmがあるので、その時どうするか、考えなければいけない。

眠気については、その予兆を感じ取ることが出来るようになってきたので、感じた瞬間にカフェイン錠を飲んだ。出力の低下等は出なかった。
カフェインとロキソニンは時間等を計算して早め早めに飲むのが良い。



今回はプリンの食べ過ぎで気分が悪かったこともあり、走り終わった後のダメージはかなりのものだった。体重も出走前と比較して4kgほど減っていた。
これに対する反省をしっかりして、6月13日の600kmではしっかり走り切りたい。