資金繰り・資金調達支援屋 Atsushi のブログ

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大変ご無沙汰しております。


毎度不定期ですが「資金ショートになる場面」についていくつかの事例を up していきます。


今回も以前の職場での会話です。


社長 : 「経理課長、今期はいくらくらい利益がでそうだ?」

課長 : 「当初の予定の 100,000千円を大幅に超え、130,000千円くらい出そうな勢いです。」

社長 : 「そんなに出るのか。 ところで今銀行からの借入れはいくらだっけ?」

課長 : 「残りが 40,000千円くらいあります。」

社長 : 「そっか、じゃあ、130,000千円のうち 30,000千円を返済に回して、今期利益を

      100,000千円に減らしちゃえば、その分税金が抑えられるよね。」

課長 : 「はい、、、  ん? え?、 ぃゃ~、、、」

資金繰り・資金調達支援屋 Atsushi のブログ-87

  
自分も一瞬もっともだと思ってしまいましたが、仕訳を図にするとBSの貸方にある借入金

(負債)を減らすには借方の現預金(流動資産)が減る、までは良いのですが同時に利益

を抑えるという仕訳は成り立ちません。どう考えても貸借の面積がイコールにならないので

この考えは間違っています。

課税は130,000千円に対して計算されます。



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ご意見やご感想がありましたら
   shiga638@gmail.com
      まで どうぞ。

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みなさん、大変ご無沙汰しております。

いつかは ”有名経済アナリストのように大きなセミナーで登壇したい ” 志賀篤史です。


毎度不定期ですが「資金ショートになる場面」についていくつかの事例を up して

いきます。

今日は以前の経験を書きます。


消費税が5%になったのは平成9年4月でした。

当事勤めていた施工会社でその年の3月に工事を (税抜き)300,000,000 円で受注し、

9月に完成しました。

施工会社は4月以降の工事原価を全て消費税5%込みで支払っており、当然こちらも

5%課税で良いだろうと (税込み)315,000,000 円で請求したところ、なんと

「あの工事は3月に発注したから (税込み)309,000,000 円だ。」

と指摘され、請求書を書き直したことがあります。

これを言われたときは驚愕しました。


受注時、工事請負契約書には税別の金額しか記載されておらず、また日付が空欄でした。

つまり3月の時点で我々は (税抜き)300,000,000 円の受注だと考えていたのが

(税込み)309,000,000 円 = (税抜き)294,285,714 円であり、工事価格としては

5,714,286 円も値引きを強いられた結果となりました。


今後消費税の増税の場面ではこのようなケースが起こりうるかもしれません。

契約の際はこういう点にご注意頂ければと思います。


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みなさん、大変ご無沙汰しております。

いつかは ”有名経済アナリストのように大きなセミナーで登壇したい ” 志賀篤史です。


今後は毎度不定期ですが「資金ショートになる場面」についていくつかの事例を

upしていきたいと考えております。


Y社は会計年度が4/1~3/31です。

第15期の1月にM専務から長期の地方出張のため「仮払金」を要求され500千円を渡しました。

そしてその「仮払金」の精算が済まされないまま2月にも500千円、更に3月にも500千円を

仮払金として渡しました。


4月、Y社は決算の作業に入りました。

5月末日の申告に間に合わせるために5/20くらいまでには精算するようにと再三お願いを

していたのですが、結局1,500千円の精算が済んだのは申告期日よりだいぶ後の6月半ば

になってからでした。


その期、Y社は経常利益を10,000千円出しました。

利益の40%が課税され、5月末日に4,000千円の納税を済ませました。


仮払金として支払った場合は勘定科目のBSで「流動資産」に計上されます。

仕訳は

仮払金 1,500千円 / 現金 1,500千円

です。

この仕訳で現金が減りますが、利益は減りません。


そしてこの状態のまま決算を過ぎてしまいました。

M専務は仮払金を出張中に全額使いきり、1,500千円が現金で戻ってくることは

ありませんでした。

そして6月の半ばになって同額の領収書類を経理に持ってきたのです。


ここで何の問題があったかというと、この領収書が申告前に回収出来れば1,500千円を

費用に計上することが出来たはずなのです。

つまり第15期の経常利益は8,500千円が正確な数値で、納税額も3,400千円で済んだ

はずなのです。

仮払金の精算が済まされなかったおかげで600千円も余計に納税してしまったのでした。


じゃぁ「第16期の経費に計上すればいいのでは?」と思われるかもしれません。

費用を翌期に持ち越し、結果その期の利益が多くなっても税務署は文句を言いません。

(逆に売上高を翌期に持ち越して利益を少なく計上すると咎められます。)

ですがここで問題なのは実はY社は第16期の経常利益が▲10,000千円と赤字を出してしまった

のです。

赤字決算であれば納税の必要はありません。


M専務の使った1,500千円の経費は第16期の費用に計上されましたが、この期の費用ではなく

ちゃんと第15期に計上されいたとしても第16期は赤字だったので、やはりY社の場合600千円の

納税は余計だったと考えられます。



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みなさん、こんにちは。

いつかは ”有名経済アナリストのように大きなセミナーで登壇したい ” 志賀篤史です。


2013年2月にこのblogを始めてから半年近く経ちました。

アクセス解析を見ると多い日には230人を超えることもあり、どのような方が見てくだ

さっているのか分かりませんが非常に嬉しい限りです。

ここに改めて感謝申し上げる次第です。


さて実はblogをupする上でちょっと懸念していたのは図やグラフの表示でした。

果たして読んで貰っている人のPCからちゃんと見えているのだろうか毎回心配でした。


ですので私が昨年6月に作成したこのblogの原稿(コピー)を希望者にお譲りしたいと

考えております。


入手方法は2つです。

ひとつは

①/ファイル転送サービス( http://file-post.net/ )経由でPDFファイルをダウンロード

してもらう方法と、

もうひとつは

②/印刷物を郵送 する方法です。

いずれも無償で行います。 (印刷代、紙代、送料共です。)


ご希望の方はメールの件名に 「テキスト 希望」 と記入の上、

「①/ファイル転送サービス希望」 か 「②/印刷物郵送希望」 の別を

shiga638@gmail.com までご連絡ください。

①の場合はメールアドレスを、また②の場合は送付先をご提示ください。

(個人情報は決して当講座テキスト送付以外に使用しません。)


②の場合は印刷から発送に数日要しますことご了承頂きたく存じます。






みなさん、こんにちは。

いつかは ”有名経済アナリストのように大きなセミナーで登壇したい ” 志賀篤史です。


前回で当講座は一旦終了致しました。

ご購読頂いた方々には心から感謝申し上げます。


さてここまで一連の作業をしてくれば数ヶ月前から資金が乏しくなる時期が

ある程度読めるので、ある日突然資金が不足するということはなくなるでしょう。

年初に立てた予想と実績に差異が出ても検証がし易いかと思います。


またこういう状況を銀行の法人営業部(渉外課)の担当者に定期的に説明を

すれば銀行があなたの企業に興味を持つようになり、次回借入れの際に金利を

下げてくれるなど好条件を提示してくれることがあるかもしれません。

設立資金が十分でなく、支出よりも回収が後になるような営業形態の場合は

どうしても銀行との取引が必要になってきます。

定期的に担当者と接点を持っていれば不測の事態に慌てずに済みます。


私事で恐縮ですが以前職場で月末に数千万円単位で新築現場分の材料費を用意

しなければならない事態になりました。すぐ銀行の担当者へ電話をしたところ

「明後日実印を下さい。3日後実行します。」

という超特急の融資をしてくれたことが実際ありました。

「えぇっ、それだけでいいんですか、色々必要な書類があるのでは。」

と尋ねると、

「いや、御社は試算表や資金繰表、受注一覧など毎月ちゃんと報告してくれている

のであれで十分です。」

と返事を貰ったときは毎月報告しておいて本当に良かったと感じた瞬間でした。
 

財務の担当者に課せられた使命は大袈裟かもしれませんが「資金ショートを起こさない」

ことだと思います。経理担当者に比べるとその責任は重いかもしれません。

なので企業の資金の動きを把握して常に先回りする「攻め」の姿勢が必要になって

くると思われます。

ですが当講座で予想資金繰表の作成方法を習得した皆さんでしたらもうその心配は

要りません。自信をもって作表したものなら誰かに実際見てもらいたいと思うものです。

是非とも自分なりの形にカスタマイズして表の作成に取り組んでください。


次回ちょっとした「お知らせ」があります。


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