宇都宮清原球場 | Stadiums and Arenas

Stadiums and Arenas

スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

メインページ

宇都宮清原球場
開場1988年
集客可能人数30000人
両翼・中堅両翼97.6メートル、中堅122メートル
フェンス高さ不明
フィールド天然芝(マウンドとベースランニングのスペースだけ土)
アクセス清原球場/清原中央公園バス停(JR関東バス水都西線)より徒歩約5分

(写真は全て、2018年8月18日ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス福島レッドホープスの試合から)



上:外観
下:内装

宇都宮の清原工業団地内にある野球場で、栃木県球界の中心地

清原工業団地とは、宇都宮市に企業を誘致するために1973年9月に設けられた工業地域で、1974年4月から一般企業の工場用の土地として分譲を開始した。1984年にこの土地で地方博覧会を行い、これが成功を収めたことでこの団地に工場を置く企業が増え始めたことから、従業員のレクリエーションのための施設を求める声が強まり、1988年に清原球場が開場した。球場に隣接して体育館、テニスコートがあり、少し離れた所には球技場もある。これらは団地内企業の社員だけでなく一般にも開放され、競技スポーツのイベントでも使用される。そのため、工業団地と総合運動公園を兼ね合わせたような珍しい施設になった。




上:清原体育館
下:球技場(栃木県グリーンスタジアム

栃木県内で最も大きい球場で(詳しくは後述)、また県庁所在地にあるということもあって県内の主要な競技レベルでの野球のイベントはここが会場になることが多く、プロ野球の栃木県巡業(読売ジャイアンツの主催試合が多い)には常にここが使用される。高校野球の県大会決勝はここで行われ、社会人野球でも使用され、かつては関甲新大学野球リーグの公式戦でも使用された。2017年に誕生した独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスも、毎年数回この球場でホームゲームを行う。管理運営は宇都宮市が行っている。

「高校野球の県大会決勝の会場になり、プロ野球の地方巡業も行われる規模の地方球場」ということで、前橋の敷島公園野球場埼玉県営大宮公園野球場などが比較の対象として適当かと思われるが、何と言っても目を引くのは30000人と言うキャパである。前橋や大宮と比べて10000人も多く、地方球場でこの規模はなかなかない(客席は、バックネット裏が個席、一三塁側スタンドが長椅子、外野は芝生)。また、地方球場ではまだ珍しい、内外野人工芝(マウンドとベースランニングのスペースだけが土)のスタジアムである。プロ野球の興業の会場になるのでもちろんナイターも完備されている。また、一三塁側のスタンドの横に客席から見えるブルペンがあり、投手の投球練習が見れるのも面白い。




上:三塁側スタンド(とそれに隣接するブルペン)
下:一塁側スタンド(とその横のブルペン)

マイナスの要因としては、まず外野が両翼97.5メートル、中堅122メートルで、プロ野球の試合会場としては両翼が短いことが上げられる。また、スコアボードは電光式でピッチャーの投球スピードも表示できるので悪くはないが、映像を流せる設備が備わっていない。また、選手名も3文字以上表示できないので、名前によっては途中で途切れたりする。そして、スタンドに全く屋根がなく、雨風や日光を遮るものがない。小雨強行のときはかなり濡れてしまうし、真夏の日中の試合では直射日光がきつい。




上:スコアボード
下:バックネット裏のスタンド。屋根が全くない。

とはいえ、観戦環境は総じて優秀である。スタンドの傾斜が急なので、階段を上って移動するのは少し大変だが、グラウンドをスタンドから俯瞰で見ることができるので、試合がとても見易い。また、一三塁側内野寄りの座席はグラウンドレベルまで下りてくるので、この辺りに座るとフィールドのアクションが本当に身近で見られる。敷島や大宮と比べて大きいのに、観戦環境はそれらに劣らない。




上:バックネット裏からの試合の眺め
下:三塁側スタンドからの試合の眺め

アクセスに関しては、周辺で最大のハブ駅である宇都宮駅からバスで30分近くかかるので、正直交通の便がいい方ではない。宇都宮市は車社会であるにもかかわらず、周辺に駐車場が少ないのもつらいところだ。まあ、宇都宮市は県庁所在地なので、バスの本数は県内の他の市町村よりは多いのが救いと言えば救いだが。また、プロ野球の巡業の際には、宇都宮駅から球場への直行バスが出て、臨時駐車場も設けられる。

周辺には徒歩圏内に食事処がほとんどない。プロ野球やゴールデンブレーブスの試合の時など、多くのお客さんの来場が期待できるイベントでは出店が出るが、あまりメジャーではないイベントの時には食事は宇都宮駅周辺で調達した方が無難である。

県外から試合を見に来る場合、宇都宮駅は東京駅もしくは新宿駅からJR宇都宮線で大体1時間40分くらいである。ナイトゲームでも22時過ぎまで東京方面行きの電車があるので、新幹線の利用は躊躇されるところだろうが、そこからご自宅までの電車が残っているかはしっかりと確認された方がいいだろう。その他の場所からだと、東北新幹線が止まるので、東北方面からはアクセスしやすい場所にある。もちろん、無理をせずに一泊し、宇都宮名物の餃子を堪能していくというのもありだろう。

メインページ
初めてのスポーツ観戦をご検討されているなら

宇都宮清原球場の紹介(宇都宮市スポーツ振興財団公式ホームページより)