BCリーグ雑感(その2) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


去年、初めて野球の独立リーグに足を運びましたが、今年もルートインBCリーグの試合を3試合観戦しました。住んでいる場所から行きやすかった埼玉武蔵ヒートベアーズの試合が中心になり、チーム名(去年までは武蔵ヒートベアーズだった)とユニフォームを一新して挑んだシーズンでしたが、観戦したホームゲーム2試合は見事に両方勝利してくれました。

最初に見たのは、5月19日に北本で行われた新潟アルビレックスBCとの試合でした。去年見た試合と違って、マスコットがスタンドを歩き回ってお客さんを楽しませていたり、チアリーダーが盛り上げたりと、チーム側がもっと盛り上げようとしているというところが伝わってきました。天気がよかったということもあって、お客さんもいっぱいいましたし、野球少年や少女達も元気いっぱいで雰囲気も楽しめました。






上:選手入場。グラウンド左端にいるのはヒートベアーズのチアリーダー、Honey Bees。スタンドの応援団が旗を振る。
中:試合会場である北本市市長の始球式。マウンドの横に立っているのは北本市のゆるキャラ、とまちゃん。ホームベースの後ろにはヒートベアーズのマスコット、MB(エンビー)が。
下:試合の様子。
(5月19日の試合から)

次に見たのは、6月30日に大宮での、群馬ダイヤモンドペガサスとの試合でした。毎年、大宮での試合は1回か2回ですが、県内の交通の便がいい場所ということもあって、例年大宮で試合をするときは運営側もかなり力を入れており、この日も、いろいろなゲストを招いていました。ただ、残念ながら前日大雨で、グラウンド整備に時間がかかったことでプレイボールが3時間遅れるという状況になってしまったことが痛恨でした。しかも、招いたお笑い芸人さんがスケジュールの都合で試合開始前に会場を去ってしまうという状況に陥ってしまうという残念な結果に。










上:グラウンド整備をする選手達
中上:ゲストで招かれていたひょっこりはん
中:東京TAIKO GIRLSのパフォーマンス
中下:地元の高校のダンス部をバックに踊る、ヒートベアーズチアリーダーのHoney Bees
下:「野球女子」として知られる坪井ミサトさんの始球式
(6月30日の試合から)

グラウンド整備をしている間に、招いたゲストにもっと色々とやってもらってお客さんの暇つぶしをさせる、と言ったことをしてもよかったと思いますが、このような事態に陥った場合のシミュレーションが事前にできていなかったのかな、という感じでした。創設されてまだ5年足らずの球団ですので、まだまだ運営側も経験が浅いなあという印象です。

あと、通常の試合では入場料は1200円なので、そのつもりで大宮での試合に行ったら、2500円と言われて少し驚きました。いろいろなコストがかかったと思うので、チケットの値段が上がることは仕方ないかもしれませんが、解りやすところにその旨は明記しておく必要はあると思います。よくよくホームページを調べるとその旨は表記されていたのですが、少し見つけづらいところに書かれていました。ホームページの最初のページに出てくるバナーとかに記載するとか。お金のことはしっかりしないと、だらしないチームという印象を与えてしまうので、この辺りはしっかりやった方がいいと思います。

とはいえ、今年のホームゲームは去年のものよりエネルギーを感じられたことは間違いないです。熱心に応援するファンの方もいっぱいいましたしね。失敗を教訓にしていけば、まだまだよくなると思います。チームの成績も去年よりかなり改善されていますしね。

この試合、雨上がりのグラウンドの整備には、ベアーズのスタッフだけでなく試合に出場した選手達(ベアーズだけでなく対戦相手の選手たちも)も加わりました。試合が終わった後も当然、グラウンド整備は選手達がやったそうで、グラウンドから去ったのは夜の10時頃だったとか。独立リーグのチームは、予算の都合上少ない人数でチームを回しているわけで、試合の運営に割けるメンバーは学生野球よりも少ない。そんな環境下でも必死に戦い続ける選手たちの野球への思いは、やはり並々ならぬところがあると思いますし、その熱意は必ず見ている人達にも伝わると思います。もちろん、野球の試合の質も決して悪くないので、私は独立リーグの試合はいろいろな人にお勧めできると思います。

県内の他のスポーツチームと協力関係を築いても面白いかもしれませんね。浦和レッズや大宮アルディージャ、埼玉西武ライオンズ辺りは少しチームの規模が大きすぎて比較の対象にならないかもしれませんが、バスケの埼玉ブロンコスや越谷アルファーズなんかは、経営規模も近いですし、チアリーダーやマスコットを使って会場を盛り上げたりしていて、運営の仕方も似ているので。






上:試合前のセレモニーで、地元のJAの副代表から贈呈品を受け取る栃木・寺内崇幸監督
中:チアリーダーに囲まれて守備に就く栃木の選手達
下:打席に挑む西岡剛選手
(8月18日の試合から)

最後は、8月18日に宇都宮清原球場で見た栃木ゴールデンブレーブス福島レッドホープスの試合でした。栃木は、去年は村田修一選手と契約して話題を呼びましたが、今年もビッグネームの西岡剛選手と契約し、チーム誕生2年目にして優勝争いに加わるなど上り調子のチームで、観客動員でもBCリーグの中では好調です。この試合も、14-5の圧勝でした。

この試合の前にもJ2リーグの栃木SCの試合も見たのですが、J2リーグでもBCリーグでも、試合開始の前に県民歌を流してスタンドが歌ってました。そういえば、前に見に行った栃木ブレックス(当時)の試合の時もやっていたような。栃木県のチームは全体的に地元愛を前面に出してくる印象で、関東の他の県では見たことはないと思います。

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