上毛新聞敷島球場/敷島公園野球場 | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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敷島公園野球場/上毛新聞敷島球場
開場1932年
集客可能人数20934人
両翼・中堅両翼99.1メートル、中堅122メートル
フェンス高さ不明
フィールド内野:クレー舗装/外野:天然芝
アクセス競技場入口バス停(関越交通バス吉岡線)から徒歩約5分
下小出バス停(関越交通バス前橋・南橘団地線/総合SC-群大付属小前
-新前橋線)より徒歩約15分


(写真は全て2017年5月23日、プロ野球パリーグ埼玉西武ライオンズ北海道日本ハムファイターズの試合から)





上:外観
中央:内装(内野席)
下:内装(外野席)

正式名称は群馬県立敷島公園野球場。2009年から地元の新聞社である上毛新聞社が命名権契約を締結しているので、上毛新聞敷島球場という公称がついている。

群馬県を代表する球場で、高校野球群馬県大会の決勝は毎年ここで行われる。1932年会場なので、日本の球場の中でも歴史が長い。1963年、1986年、1989年に漸進的に施設が改善されているが、それでも設備の老朽化が目立ったため、2010年に再度改修を実行。それまで両翼91メートルしかなかった外野が99.1メートル、中堅122メートルに拡大された。それまでコンクリート塗装のみだった外野席にもベンチが敷かれ、光量不足が指摘された照明施設も改善された。また、プロ野球球団本拠地ではない球場にしては珍しく、一三塁側ファウルグラウンドにフィールドシートも導入された。これにより21世紀のプロ野球の公式戦開催基準を満たすようになり、改修後は毎年巡業が行われている。また、2008年に創設された独立リーグの群馬ダイヤモンドペガサスのホームゲームも年に数試合主催している。敷島公園内の全ての設備同様に、群馬県が管理運営している。

プロ野球がこの球場で行われる際には、各種メディアで「前橋」と表記されることが多いが、前橋市には前橋市民球場というスタジアムもあるので紛らわしい。まあ、市民球場の方はプロ野球の興業ができるような施設ではないのだが、それでも単に「敷島」と書いてくれた方がわかりやすいと思う。高校野球の時期には、出かける前にお目当ての試合が敷島球場で行われるのか前橋市民球場で行われるのか、きちんと確認されたい。




上:試合の眺め
下:電光掲示板

「2万人ほどのキャパで、都道府県内の高校野球大会の決勝が行われ、プロ野球の巡業の会場になりえる地方球場」ということで、比較の対象としては埼玉県営大宮公園野球場が適当だが、大宮にはない長所も多い。スコアボードは映像が流せる上に、フィールドシートがあり、スタンドもフィールドに近い位置に設置されているので臨場感がある。外野席が芝生ではなく座席になっているところも、設備が整っている印象を受ける。一方で、内野席の前にあるファウルボール防止用の金網が黒く、視界に入ってしまうことはマイナスと言えるかもしれない。あと、バックネット裏以外は客席が木製の長椅子なので、座っているとお尻が痛くなる(これは大宮と一緒)。屋根がバックネット裏にしかなく、雨風や日差しを避けられないのも大宮と一緒である。

観戦環境としては、内野席の前にある黒い金網が視界に入ってしまうことがマイナス点か。また、これは地方球場であれば仕方のないことだが、座席が長椅子でとても硬く、長時間座っているとお尻が痛くなるので、クッションを持参された方がいいだろう。ただ、外野のファウルグラウンドが狭く、座席もフィールドに近い位置に設置されている分、客席がフィールドに近く、他の地方球場と比べても臨場感があると感じられた。

球場自体は悪くないのだが、問題と言っていいのはアクセスの悪さである。駐車場は500台ほどしか止められないので、プロ野球の興業などでは溢れてしまう。かなり遠くのコインパーキングや臨時駐車場に止めて、20分近く歩くファンも多いようだ。前橋市外から公共交通機関を使ってくる場合はさらに大変で、前橋駅から最寄のバス停(競技場入口)へのバスは時間1本しか出ていない。しかも、これは19時前後に終わってしまうので、現実的には夜遅くまで走っている下小出バス停行き(時間2本、前橋・渋川駅間)に乗るしかない。だがこの場合、下小出バス停から球場までは歩いて15分かかるので、どのルートでも結構大変だ。前橋駅か、群馬総社駅からタクシーの利用も検討された方がいいだろう。

もし電車を使って帰られるのであれば、終電は23時頃になるのでこちらも注意されたい。お目当ての球団を見に首都圏から来たい場合、前橋駅までは埼玉県大宮から大体2時間、上野・新宿だと2時間半ほどかかる。東京都北区ぐらいからならば、特急を使わなくても日帰りできるだろう。それより南からだと、東京駅から新幹線を利用しなければ難しいか。さもなくば無理せず一泊したほうがいいだろう。


敷島公園陸上競技場/正田醤油スタジアム群馬

この球場がある敷島公園には現在陸上競技場、球技場、テニスコート、水泳プール(最上段・外野スタンドの写真の左後方)もあり、陸上競技場はプロサッカーチームのザスパクサツ群馬がホームスタジアムとして使用している。

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敷島球場の紹介(群馬県立敷島公園公式ホームページより)