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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


4回裏、中村剛也選手の打席(対峙するのは加藤貴之投手、二塁走者は源田壮亮選手)

2017年5月23日、前橋の敷島球場で行われた埼玉西武ライオンズ北海道日本ハムファイターズの試合を見に行きました。これが、今季最初のライオンズ戦観戦です。

5月に入ってから、ライオンズは福岡ソフトバンクホークスとのカードで3タテを喰らい、ホークスに入れ替わられる形で4位に転落。次の東北楽天ゴールデンイーグルスとのカードも負け越しました。その次の日本ハムとの2連戦も1勝1敗だったので、4月末のカードも合わせると5カード連続勝ち越しなしという状況になってしまいました。






上:先発の野上亮磨投手(打者は中田翔選手)
中央:5回終了時に上がった花火
下:7回裏のライオンズ攻撃前のジェット風船飛ばし

ですが、4月は0勝5敗だったオリックス・バファローズと、続く千葉ロッテマリーンズとのカードで2連続3タテで6連勝して、オリックスを抜いて3位に浮上。続くソフトバンクとの3連戦は真価が問われるカードとなりましたが、これも勝ち越して3位の座をキープしました。

火曜日の試合では、秋山翔吾選手の先頭打者ホームランを、野上亮磨投手が毎回のようにランナーを出しながらも6回まで頑張って守ってくれました。7回には下位打線がつないで炭谷銀仁朗選手のスクイズで1点を追加すると、リリーフがそのまま完封リレーでつないで勝ち切ってくれました。ファイターズとは、2連戦の2戦目もとってくれました。順位が真下のチームを叩けたのは良かったです。


リリーフで登板した牧田和久投手(打者は西川遥輝選手)

リリーフの質が高いながらも、先発の層が薄く、打線も全体的につながりを欠く印象が強かったライオンズ。特に、菊池雄星投手とブライアン・ウルフ投手以外のピッチャーの質が問われることが多かったのですが、5月9日の日本ハム戦で高橋光成投手が、13日のオリックスとのカードでは佐野泰雄投手がそれぞれ今季初勝利を挙げた頃から、チームの調子も上がり始めました。この頃には打線のつながりもよくなり、ピッチャー陣を援護することができるようになりました。先行されると攻撃が淡泊になり、ロースコアでも相手を逆転できずに敗れることも多かったのですが、5月25日の日本ハム戦、26日の楽天戦で逆転勝利を飾っています。

ここまでチームを支えてくれているリリーフ陣は、相変わらず頼りになります。7回の牧田和久投手、8回のブライアン・シュリッター投手、9回の増田達至投手に加えて、先発が持たなければ6回から武隈祥太投手を投げさせることができるようになりました。大石達也投手が調子を落として2軍に落ちてから、リリーフの層は若干薄くなったのですが、幸いにして今月はまだ延長戦を戦っていないので大崩れはしていません。今のところリリーフが相手に逆転されて負けた試合はなく、「5回までリードすれば勝てる公算ができる」チームにしてくれていることは頼もしい限り。もちろん、まだまだ先は長いですが、今の段階では野手やスタッフも含めた全ての人達ができる限りのことをやってくれていると思います。

とは言え、さすがにリリーフ陣も疲労がたまってきた頃合いなのでしょうか。5月4日のソフトバンク戦では、7回に1点差まで追い上げた状況下で投入したシュリッターが2点を取られてリードを広げられ、反撃ムードを削いでしまいましたし、20日のソフトバンク戦では牧田が被弾。さらに翌日の試合では1点リードで最終回に投入された増田がホームランを浴びて同点にされてしまいました。その試合ではその裏に味方がサヨナラホームランを打ってくれたから勝てましたが、勝ちパターンで勝ち切れなかったのは肝が冷えました。

また、交流戦前の最後のパ・リーグ公式戦となった楽天とのカードは、初戦をとったものの2、3戦でいずれも先発が崩れて負け越し。5月の楽天とのカードはいずれも1勝2敗でした。交流戦前に現在首位のチームの勢いを削いで欲しかったところですが、そう上手くはいきませんね。しかも、ただでさえ層の薄い先発陣に故障者がでています。交流戦では、今まで調子が悪かったチームが突然勝ち始めたり、逆に負けていたチームが負け始めたりします。難しい戦いになるとは思いますが、これが終わった時にも何とか上位3チームの中につけていられていることを期待しています。

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