横須賀スタジアム | |
開場年 | 1949年 |
集客可能人数 | 5000人 |
両翼・中堅 | 両翼98メートル、中堅122メートル |
名称の変遷 | 横須賀市営追浜球場(1949-97年) |
横須賀スタジアム(1997年-現在) | |
フェンス | 高さ不明 |
フィールド | 全面人工芝(マウンド、ベースランニングスペースのみ土) |
アクセス | 京急Lウイング前バス停(京急バス各路線)より歩いてすぐ |
追浜駅(京急本線)より徒歩約10分 |
(写真は、*1は2019年6月22日に撮影[来場したものの試合が雨天中止に]。*2は2024年5月5日、イースタンリーグ横浜DeNAベイスターズ二軍対東京ヤクルトスワローズ二軍より)
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上:外観(*2)
中:内装(*1)
下:内装(*2)
横須賀市の市民球場。
1949年に開場した、首都圏の地方球場の中でも歴史が長い球場である。開場当時は横須賀市営追浜(おっぱま)球場という名前で、両翼91.4メートル、中堅118.9メートルで、内野クレー、外野天然芝という仕様だった。当時はまだ首都圏でも球場の数が少なかったので、1949年と50年にはプロ野球の興業が行われたこともある。とはいえ、多くのお客さんを抱えられるわけではなかったので、その後は主に高校野球神奈川県大会の公式戦会場として使用されてきた。
だが、20世紀末にもなると老朽化が目立ち始め、1998年に神奈川県が国体を開催することになった際、野球の会場として使用されることが決まったことから、全面的に改装されることになった。また、横須賀市は市内に横浜ベイスターズ(現在は横浜DeNAベイスターズ)の二軍練習場があるという点に着目し、二軍の試合がこの球場でもっと行われるように自治体側が力を入れたことから、現在のプロ野球の球場基準に合わせた両翼98メートル、中堅122メートルに外野も広められた。客席も5000人が収容できるものになった(内野のみ座席、外野は芝生)。改修工事は1997年に終了し、その年からベイスターズは毎年多くの二軍戦のホームゲームをこの球場で行っている。2004年には日米大学野球の会場にもなっている。
2008年にグラウンドを改装したので、現在はベースランニングのスペースのみが土で、他は全て人工芝である。ブルペンがスタンドの下に設けられており、ナイター完備、2015年にはスコアボードがLEDオーロラビジョンになっているなど、地方球場の中では設備が優秀な部類に入る。
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上:バックネット裏のスタンド(*2)
中:一塁側スタンド(*2)
下:三塁側スタンド(*2)
観戦環境は、よくある地方球場という印象である。ファウルグラウンドは、プロ野球本拠地球場よりも若干広く、その分グラウンドとスタンドの距離が少しある。まあ、そうは言っても5000人規模の球場なので、それほど遠すぎるというわけでもない。十分に試合は見やすい球場である。ファウルボール防護用の金網が視界に入るが、スタンドは比較的嵩があるので、客席の上の方に座れば問題にはならないだろう。
バックネット裏のほんの一部にしか屋根がないのも地方球場らしいところなので、来場する場合は転機をしっかりと確認し、熱中症や日焼け、脱水症状対策は万全を期したいところである。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240505/17/stadiumtrotting/ae/d2/j/o2048153615434750005.jpg?caw=800)
試合の眺め(両方とも*2)
ベイスターズは、前身の大洋ホエールズが神奈川県に拠点を置いた1955年以降、1980年まで大洋多摩川グラウンドを、それから1986年まで保土ヶ谷大洋球場を二軍本拠地としていたが、1986年以降は湘南地域を二軍の本拠地とすることを決定。平塚球場を本拠地に指定した。翌年には横須賀市の海上自衛隊基地の近くに二軍練習場(横浜大洋ホエールズ総合練習場)を作ったが、こちらは二軍公式戦が行えるほど設備が整っていなかったため、引き続き二軍戦のホームゲームは平塚球場で行われた。1997年に横須賀スタジアムができると、練習場から近いこともあってこのスタジアムでも行われるようになった。2000年にベイスターズは、二軍をより湘南地域に根付かせようと、二軍チーム名を湘南シーレックスに改名。一軍とは別のユニフォームを着用して活動し、独自のファン感謝デーを行い、一軍とは違う形で神奈川県広域で活動を続けた。
だが、2010年には名称が横浜ベイスターズ(2012年からは横浜DeNAベイスターズ)二軍に戻ると、練習場に近い横須賀スタジアムでの二軍公式戦が、平塚よりも増えることになった。この頃には、二軍練習場(ベイスターズ球場)も公式戦が主催できるようにはなったが、ナイター完備で夏にナイトゲームができる横須賀スタジアムの方が、環境の面で優れているため、こちらの方がより重宝されている。ベイスターズ球場も、2019年に老朽化のため取り壊された。
ベイスターズはプロ野球で唯一専用二軍本拠地を有していない球団であり、2010年代は、横須賀スタジアム、ベイスターズ球場、平塚球場に加えて、小田原市や大和市の球場を転々としながら二軍のホームゲームを行っていた。ただ、2019年に二軍練習場と選手寮を横須賀スタジアムの隣に移転したため、2020年代に入りコロナ禍が収まると、横須賀スタジアムが事実上のメイン二軍球場となり、平塚や小田原をサブ本拠地として二軍公式戦を戦っている。二軍練習場と選手寮は、DOCK OF BAYSTARS(ドック・オブ・ベイスターズ)と銘打たれているが、二軍練習場で公式戦を主体的に行えるめどもまだ立っていないので、しばらくはこの状況が続くのではないかと思われる。
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DOCK OF BAYSTARS(両方とも*2)。下は、横須賀スタジアムから見える二軍練習場の内装。
横須賀スタジアムの周辺には、球場ができた後に追浜(おっぱま)公園ができ、軟式野球場3面とテニスコート4面がある。横須賀スタジアムも、ベイスターズとのつながりが強いとはいえ正式にはあくまで横須賀市が所有する市民球場なので、現在でも高校野球で使用され、またイベントがない時には一般開放されており、市民の屋外スポーツレクに必要なインフラを提供している。
最寄駅は、京急本線の追浜駅で、ここから徒歩で10分ほど。バス停もすぐ近くにあるので、近所からも通いやすく、交通の便はいい。徒歩圏内だが、バスも出ている。駅からスタジアムまでの道には食事処も多く、イベントがあるときにはスタジアムの売店や出店が充実するので、食料調達も問題はない。
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試合のないときの内装
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横須賀スタジアムの紹介(横須賀市公式ホームページより)