バッティングパレス相石スタジアムひらつか/平塚球場 | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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バッティングパレス相石スタジアムひらつか/平塚球場
開場1985年
集客可能人数16000人
名前の変遷平塚球場(1985-2014年)
バッティングパレス相石スタジアムひらつか/平塚球場(2014年-現在)
両翼・中堅両翼91メートル、中堅120メートル
フェンス高さ不明
フィールド内野土、外野天然芝
アクセス平塚球場バス停(神奈中バス平61・62・63・65・68・86・97系統)より歩いてすぐ
共済病院前・総合公園西バス停(神奈中バス平88・89・90・91・92・93・94
・95・96・99系統)より徒歩約10分
平塚駅(JR東海道線)より徒歩約25分

(写真はすべて、2022年8月14日、イースタンリーグ横浜DeNAベイスターズ二軍対北海道日本ハムファイターズ二軍の試合より)





上:外観
中:内装・グラウンド
下:内装・バックネット裏スタンド

神奈川県平塚市の平塚市総合公園にある野球場。2014年から命名権契約を通じてバッティングパレス相石(そうせき)スタジアムひらつかという呼称もつけられている。

平塚運動公園があった土地には、戦前には海軍の火薬廠があったことから連合軍の爆撃を受け、戦後その跡地に旧農林省果樹試験場が設置された。この施設が筑波研究学園都市に移転することになったことから、その代わりという形で運動公園が整備されることになり、公園が完全に完成したのは1991年だったが、野球場は一足先の1985年に開場した。

平塚総合公園には、野球場の他に陸上競技場、体育館、プール、テニスコートがあり、市民のスポーツレクに必要なインフラを提供している。陸上競技場は陸上競技の大会やJリーグ・湘南ベルマーレのホームスタジアムとして、体育館はプロバスケの興業でも使用されるので、競技レベルでも認知度の高い総合運動公園である。植生も多く、市民の憩いの場を提供する都市公園としての機能も果たしている。




上:平塚競技場
下:平塚総合体育館

野球場は、ナイター設備と電光式スコアボード、一三塁側のスタンドの下にブルペンがあり、16000人収容のスタンド(ただし外野は芝生席)と開場当時の地方球場にしては設備が整っていたため、開場して間もなく大洋ホエールズの二軍公式戦の会場として使用されるようになった。大洋ホエールズが横浜ベイスターズへと名前を変えた後も使用されており、1997年以降は、ベイスターズの二軍練習場と選手寮のある横須賀で試合を行うことが増えたものの、現在もサブ本拠地扱いを受けている。また、ホエールズ/ベイスターズは、1987年以後、2014年まで例年1度この球場で1軍の地方巡業を行うことが通例となっていた。

ただ、両翼91メートル、中堅120メートルなので、21世紀に入ってからのプロ野球一軍戦の会場としては狭すぎる印象が否めず、それが理由で2015年以降はベイスターズの地方巡業の会場からも外された。2020年代に入ってからは、二軍の試合も減少傾向にはなっている。

もっとも、アマチュアでは競技レベルの大会でまだまだ引っ張りだこである。開場してからずっと高校野球神奈川県大会の、大学野球でも首都大学野球の会場として使用されており、後者では特に川崎球場が閉鎖した2000年以降は使用される頻度が上がっている。それに加えて、2020年に独立リーグBCリーグに加盟した神奈川フューチャードリームズがこの球場をメイン本拠地としている。このチームは、神奈川県内の様々な地方球場でホームゲームを主催しているが、毎年一番開催試合数が多いのは平塚球場である。2010年以降は、スコアボードがLED式になり球速表示もできるので、地方球場の中ではインフラが整っている。

スタンドはバックネット裏が個席、内野一三塁寄りはベンチで、外野は芝生である。スタンドには8000人、外野芝生席には8000人が入る計算らしい。

一三塁側のスタンドの下にブルペンは備わっているのだが、それにもかかわらず投手の投球練習用にファウルグラウンドが広めにとられており、一三塁側のスタンドからだとフェアグラウンドが少し遠そうではある。バックネットのスタンドも、心なしかホームプレートから遠い印象ではあった。とはいえ、そうはいってもプロ野球の本拠地球場のようなだだっ広いスタジアムではないので、スタンドとグラウンドの距離は十分近く、臨場感のある試合環境が楽しめる。

ケチをつけるとすれば、屋根がバックネット裏のわずかな区画しか覆っていないことか。屋根が短いので、小雨や夏の日差しがもろにあたってしまうので。もしこれが改善できれば、観戦環境はもっと良くなるだろう。






上:スコアボード
中:三塁側
下:グラウンドの眺め

2014年に、もともとは石油の小売でスタートしながら現在は駐車場やバッティングセンターなどの運営も手掛ける相模石油社がこの球場と命名権契約を締結し、バッティングパレス相石スタジアムひらつかという呼称が付けられた。この契約は以後数回更新されており、呼称もかなり一般的になりつつある。スタジアム側は、呼称をさらに短縮した「パレスタ」という呼び方もしているようである。

最寄駅は、JR東海道線の平塚駅で、ここから徒歩で25分かかる。歩くのは大変な距離なので、大抵の人はバスを利用する。バスは、JR平塚駅だけでなく、小田急小田原線の伊勢原駅からも出ているので、自治体所有の野球場としては交通の便はそこそこである。平塚は横浜からだと電車で約30分なので、神奈川県内であれば日帰り観戦も楽だが、他の都県からの遠征となると少し覚悟がいる。

自動車での来場を検討している場合は、公園の駐車場を合計すると927台が止められるようだが、駐車スペースの予約制度はなく、特に多くの来場者が見込まれるイベントだとリスクがある。とはいえ、周辺の大通りに沿いに食事処がいくつかあり、歩くと結構距離があるので、自動車で来るとそのあたりは楽になるだろう。公共交通機関で来た場合は、バスに乗った駅周辺で調達するのが無難だが、大きめの試合があるときには出店が多く並ぶ。

バッティングパレス相石スタジアムひらつかの紹介(平塚市公式ホームページより)
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