代々木第二体育館 | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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代々木競技場第二体育館
開場1964年
収容可能人数3195人
アクセス原宿駅(JR山手線)から徒歩約5分
明治神宮外苑駅(東京メトロ千代田線・副都心線)より徒歩約10分


(写真は全て、2014年11月30日、全日本大学バスケットボール選手権決勝及び順位決定戦から)



非常に特徴的な外見をしたこの体育館は、代々木第二体育館である。

代々木体育館は第一・第二ともに1964年の東京オリンピックの屋内競技のために作られた国立代々木競技場の施設で、大会開幕直前の1964年9月に開場した。日本の中でも国立の体育館は、代々木第一と第二体育館だけである。第二体育館は第一より小さく、収容人数は3195人。代々木競技場には、2012年にフットサルコートも併設され、日本スポーツ振興センターによって管理運営されている。




(写真は両方とも、3位決定戦の大東文化大と拓殖大の試合から)

さて、特徴的な外観をしている代々木第二体育館だが、中身もなかなか独特である。写真ではちょっと解りにくいが、観客席がすり鉢状に出来ており、入口から入って体育館の外周を歩くと、通路が通常の体育館のように四角形ではなく楕円形に出来ているのが解る。そこから下に、その形に添って観客席がある。通常の体育館だとコートレベルと観客席で段差があって、そのため段差の部分が死角になったりするのだが、代々木第二体育館の形ではそのような心配はない。また、すり鉢状の観客席が影響しているのかはわからないが、ゴール裏でもコートの逆サイドが見づらいという印象はなく、全体が見渡しやすい印象があった。観戦環境という意味では、関東圏でも屈指の屋内ベニューだろう。



第一体育館が様々なスポーツで用いられるのに対し、第二体育館が使用されるのは主にバスケットボールとバドミントンである。バドミントンでは日本リーグや全日本総合選手権が主催されるので、関東圏のバドミントン界では中心的なベニューであり、バスケでは全日本選手権や全日本大学選手権のメイン会場となるだけでなく、プロの試合もいくつか開催されるので、ある意味では第一体育館よりも聖地感がある。この日も、大学の試合でありながら3000人強の競技場でなかなか席が見つけられないほど盛況で、改めてバスケの競技人口やファンの多さが感じられた。

2016-17シーズンは、この年に発足したプロバスケBリーグのアルバルク東京(2015-16シーズンまでトヨタ東京アルバルク)のホームアリーナとしても使用されている。ただ、2020年の東京オリンピックで代々木第一体育館が会場として使用されることから、それに合わせて第二体育館も耐震工事が行われ、2017年7月から利用休止状態になった。東京オリンピックがコロナウイルス世界的感染拡大の影響で2021年8月まで延期されたので、第二体育館は2020年11月まで一般利用ができなかった。また、一時閉鎖を受けてアルバルクも2017-18シーズン以降アリーナ立川立飛駒沢体育館を本拠地とした。オリンピックが終わった2022-23シーズン以降、隣の代々木第一体育館に本拠地を移すことが決定している。代々木第二体育館では、2022-23シーズンにサンロッカーズ渋谷がホームゲームを開催し、久しぶりのBリーグの公式戦会場となった。

最寄駅は原宿駅。東京メトロ千代田線と副都心線が乗り入れる明治外苑前駅からも歩ける。人通りの多い地域でバスを用いると到着時間が読めなくなるので、電車の利用を強くお勧めする。東京のど真ん中にあるので交通の便は抜群で、繁華街の近くにあるので周辺で遊んでからスポーツ観戦にでも、ということも出来るし、試合前後に食事処を探すのも難しくない。施設内部にも売店がある。

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代々木第二体育館の紹介(日本スポーツ振興センター公式ホームページより)