幼稚園での集団生活の練習にと通っていた「こどもクラブ」。
長期休みには数枚のプリントを宿題にいただきました。
普段は息子の好きな遊びやプリントをして過ごしていましたから、長期休みにいろいろな分野の宿題プリントに取り組むことはとてもよかったと思います。
3歳の冬休み。
最後のこどもクラブの宿題をやってわかった「息子がまだできないこと」。
それは「仲間はずれを探すこと」でした。
例えば、リンゴ3個と魚1匹が描かれた絵を見て、仲間はずれはどれかを答える問題が息子は苦手でした。
当時、プリントはどれもノリノリで解いていた息子が、仲間はずれ問題の意図を理解することが出来なかったのには少し驚きましたが、ああ、この子は「仲間はずれ」という言葉を知らずに3歳まで過ごしてこられたんだなと、少し嬉しい気持ちにもなりました。
ただ、この幼児教室で扱う仲間はずれ問題は意地悪な仲間はずれとは違います。
比較・分類という学問の基礎になる見方や考え方を幼児向けに工夫した大切な問題です。
保育学ではレディネス理論「子どもの効率的な学習には、その習得のために必要な心身の発達が揃っていなければならない」ということを必ず学ぶのですが、このレディネス理論でいうと、まさに、この時の息子は仲間はずれ問題を解く「準備中」の段階だったのでしょう。
しばらく後に、また仲間はずれ問題が出題され、息子が今度は難なく答えまでたどり着いた時には、
(あの、教科書に書いてあったやつだ!)
(レディネス理論の実践だ!)
と、保育士の勉強が活かされた気がして、とてもおもしろかったです。
さらに、問題を解いて息子は
「仲間はずれって言うのはかわいそうだよ。」
とまで言ってきたのですから、子どもの心身の成長を待つことはとても大切な育児のひとつなんだなと思います。