こどもの発達はとても劇的です。
例えば、0歳児は
「あーあー」
「うーうー」
という喃語(なんご)を発語し始め、それから幼稚園入園前には約200〜300の言葉を話すようになります。
さらに、卒園する頃には2500語以上の言葉を話せるようになります。
私も0歳の息子に絵本を読んだり、歌を歌ったり、あーあーという息子とたくさんお話しもしました。
その中で、そろそろ数字も教えたほうがいいかなと思った頃の話です。
「1から10まで」を息子に数えて聞かせようとして「1.2.3」まで数えた時。
この時、私は初めて「4」は「し」と「よん」どちらで教えるほうがいいのかな?と思いました。
さらに「7」にも「しち」と「なな」の二通りあることに気づいて、もう大変!
すぐにネットで調べました。
「し・しち」と「よん・なな」どちらが「4・7」の正しい読み方なのか。
でも、どちらがいいのかどこにも書いていないんですね。
やっと見つけたのは、
「どちらでもいい」
「強いて言えば、1から10まで数える時は「し・しち」と読むのが一般的で、10から1までカウントダウンする時は「よん・なな」と読むのが一般的です。でも、どちらが正しい読み方というきまりはありません」
という記述でした。
どちらでもいいのかー。
確かに、大人は「し・しち」も「よん・なな」も自然に使い分けています。
でも、相手は0歳の息子。
まだ話せない子どもに初めて数を教えるのに、「4」は「し」ともいうし「よん」ともいうのよと教えることがスタートに相応しいとは思えませんでした。
初めては、どちらかひとつの読み方に統一しなければなりません。
私はよくよく考えて、はじめは「よん・なな」読みで統一して教えることにしました。
その理由は二つあります。
一つめの理由は、10から1までカウントダウンする時は「よん・なな」読みしかしないからです。
それに合わせて1から10までも「よん・なな」読みにしようと決めました。
二つめの理由は、「4個」「4台」「7階」「7本」など、助数詞をつけると「よん・なな」と読むことが多いからです。
例えば、目の前にアメが4個あって「いち、に、さん、し。よんこあるね。」と言うことに私たち大人は慣れていて疑問を感じません。
でも初めて数を学ぶ子どもが「し?よん?」と混乱しても不思議ではありません。
「いち、に、さん。さんこあるね。」
「いち、に、さん、よん。よんこあるね。」
最後に言った数字が集合の要素の数を示すという数のルールを「基数性」というのですが、このルールの秩序を守ること。
これはとても大切なことです。
まさか1から10までの数え方が決まってないなんて。
その驚きは今でも忘れません。
そして、1から10まで「よん・なな」から教えようと決めるまでうーんうーんと考えた時間も、忘れることはないでしょう。
これが私の幼児さんすう教育のスタートだったのですから。
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