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山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

NHKが連続ドラマでニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝とリタ夫人の話を放映するとして準備を始めたには驚いた。

NHKは昔から一般の企業や、例えば酒などでもラベルが画面に出ることを極力避けてきた。ところが近ごろでは、企業のPRになるのではないかと思われたり、酒のラベルも堂々と出すようになったりした。世情に敏感なNHKだけに、「もういいだろう」と方針を転換してきたきらいがある。

その竹鶴夫妻が写っているのがこの写真で、これはイギリスの北のベン・ネヴィスへ行った時、泊まったホテルの壁にかかっていたものである。そこへ行く途中のカーカンテロフというのどかな田舎町の小さな開業医の娘が竹鶴夫人となるリサで、このことは『望郷』(森瑶子著・学研)に詳しい。

1920年1月20日に竹鶴とリサは結婚登録書にサインした。国際結婚など珍しい時代であり、かなりの障害もあった。はて、このNHKのドラマはどのように展開するか。興味深いではないか。

オーストラリアへは2度行っている。はじめはシドニーの北のハンターバレーとアデレード北のバロッサバレーのそれぞれのワインどころの取材と、2度目はシドニーの西に出来た日本酒工場の視察である。

総じてオーストラリアの人たちはフランクで開放的な感じである。それは先祖が移民であり、ヨーロッパの国々に見られるようなセクショナリズムや排他性が人々の間に感じられないのである。

最近では日本映画の催しが大々的に開かれていて、和食や日本酒の浸透度も目覚ましい。

シドニーでは海のすぐそばのオールド・シドニー・パークホテルというところに泊まったが、真ん中が6階まで吹き抜けになっていて、各国の旗が掛かっていた。100年近く昔に出来たにしてはモダンである。

写真にあるのは近くの土産物屋にあったポスターである。日本人が書いたのだろうが、なんとも微笑ましいではないか。


写真はモスクワの市内にあった「日本のラーメン屋さん」と看板のかかった店で出された鶏ソバ(その時の日本円なら900円)と日本酒にミネラルウォーター。

今やモスクワでの和食、日本酒の人気はすごいが、この店などはかなり昔からの営業店。ただ、この日本酒、流通に手間取ってか色も黄味がかかっていて、日本酒をジャパニーズ・ウォッカと表示してあった。ほんの50mlばかりで470円。1合の3分の1にも満たないから1合なら1,500円にもなる。

和食、日本酒ブームとなった今では、これほど高い店は次第に姿を消しつつある。はて、ごく最近のロシアの様子はどんなものか。いずれ取材の報告をしたい。