山本祥一朗の酒情報 -109ページ目

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

秋山裕一氏が発見した泡無し酵母は今ではすっかりお馴染みになったが、これが発見された当時は大いに話題を呼んだ。

これは7号酵母の突然変異で、酵母菌のうちの10億分の1ほどの比率で存在するといわれた。醪(もろみ)に泡が出ないからタンクの利用効率がよく、清潔でもある。この泡無し酵母を記念して秋山氏の師である坂口謹一郎氏がしたためた色紙が掲載のものである。その中の「制」をこげ茶色の酒袋の上に金箔で印したラベルの泡無し酵母の酒(『美酒紀行』(時事通信社)に収載)を2本送って下さったのが、秋山氏の実家だった秋山酒造店である。

昭和58年10月1日の日付で、この蔵元は終業なさるというご挨拶状が添えてあった。掲示してあるのはその時に頂いたご挨拶状の一部である。

写真の左はその秋山酒造店がメインに作っておられた「冨水」「やわくち」「辛口」で、右側は島根県大田市の「簸上正宗」「七冠馬」の蔵元を訪ねた際の記念碑と蔵元のスナップである。


サントリーがアメリカのウイスキー大手のビーム社を買収したニュースが流れて話題を呼んでいる。

サントリーは2009年にフランスのオランジーナ・シュウェップス・グループを300億円で買収し、13年にはサントリーの子会社のサントリー食品インターナショナルがイギリスの大手製菓の清涼飲料事業を2000億円で買収している。

そして今回のビーム社である。ジンビームは早くもレオナルド・ディカプリオが出ているCMを流すなどして国内市場も狙っている。なにしろビーム社の買収では、日本円にして1.7兆円が投資されている。

話変わって、そのトップとなるのが、佐治信忠氏である。私は父親の佐治敬三氏とは対談した記録も残っているが(『お酒のいまが分る本』実業之日本社)、信忠氏とはゆっくりと話したことはない。ただ、会社からの情報は細め頂戴している。

その信忠氏の今年の年賀状は金屏風の彼方に富士山の雄姿が聳えるというデザイン。まさに会社の勢いが示されている。
なお、4月13日(日)は「地酒祭り 春の陣」が開かれることは既報の通りだが、当日は他の催事もある他、15日には東京交通会館で「太田商店EXPO 2014春」が11時から開かれる。業者対象に絞った商品の陳列には業者の関心が集まっている。

さらに24日のお茶の水など、いずれも地酒を中心とした催事が続くが、これらの詳細は次号でご報告する。