皆さんは航空会社から退役した飛行機がどうなるがご存知ですか?
このブログをご覧の皆さんは乗り物好きの方が多いのでご存知かもしれませんが、実は「即スクラップ」というのは非常に稀で大半は海外の田舎(主に砂漠地帯)にある空港へ回送され、中古機または部品取り機として保管されます。
「飛行機の墓場」称とされる空港の多くが砂漠地帯の空港である理由は「空気が乾燥している(部品がサビにくい)+広大な土地が確保できる」というのが主な理由です。
先日、そんな飛行機の墓場の一つでロサンゼルスから近い「サザンカリフォルニア・ロジスティックス空港」に飛行機見物に行ってきました。
カリフォルニア州の飛行機の墓場といえば「モハーヴェ空港」が有名ですが、今回ご紹介する空港はそのモハーヴェ空港よりもロサンゼルスから近く、車で1時間半ほどで到着します。
到着すると先ずはじめに出迎えてくれたのが、隙間という隙間をテープで塞いだFedExのMD-11とB757。
この辺りの機体はまだまだフレイター(貨物機)としては現役の機種ですので、一時保管されているだけかもしれません。
そしてそのまま空港外周道路を進んでいくと管制塔の脇には運行停止中のB737MAXの群れが。
737MAXは飛行停止決定後も生産ラインは止められなかったのか、引き渡し待ちの機体が駐車場にまで並べられている光景をニュースで見ました。
さらにこのコロナの影響で当分日の目を見る日は遠そうですね...
さらに進んでいくと、減便中のデルタ航空の機体が山の様に並べられていました。
脇にはインドネシアの航空会社「スリウィジャヤ航空」のB737が。
この機体はウィングレットが無いので分からなかったのですが新世代737のB737-800みたいですね。
でももう流石にこの状態だと飛ばす気はなさそうです。
ちなみに写真は全て空港外周道路から撮影しているのですが、舗装もボコボコのこんな道なので、行かれる方はご注意下さい。
こちらは見難いですがアメリカのLCC「サウスウエスト航空」のB737の群れや、中国南方航空のB777、アフリカのエチオピア航空の尾翼も見えます。
ちなみに遠すぎて写真は諦めましたがユナイテッドのB747-400や、ANAのB777-200の姿も確認できました。
最後に帰ろうとしたら、空港の敷地外に元デルタ航空のB727が放置されていました。
ちなみにB727の左側手前に見えている輪切りの機体は元エアインディアの「A310」の様でした。
以上今回は往年の旅客機が眠る「飛行機の墓場」についてご紹介しました。