私は、アウトサイダー・アート、アール・ブリュットの展覧会情報を見つけ、
でその都度紹介しているのですが、
そのぐるっぽのメンバーしか目に触れないというのは非常に勿体無いと思い、
それまで見つけた情報を記事にする事にしました。
そのぐるっぽは、メンバーにならなくても閲覧可能ですし、
サイドバーにもそのリンクを貼っているのですが、
わざわざ訪問する方はそんなにおられなさそうにも感じました。
また、日本ではアウトサイダーアート、アールブリュットは人気ですけど、
意外と海外のアウトサイダー・アート、アール・ブリュットの展覧会情報が、
日本語記事で紹介されない場合が少なくないので、
その意味でも記事にする意義はあると思いました。
実は以前にも、
という記事の時、海外のアールブリュットの展覧会を
ついでに紹介した事があります。
それでは紹介と参りますが、既に終了しているイベントも、
アーカイブとして紹介します。
※画像は、引用元について特に書いていない場合は、
【資料】のリンク先の頁からの引用です。
アウトサイダー・アート - アランダラ・カフェ
Outsider Art in Alandala Cafe
会期:2015年3月6日~31日
場所:アランダラ・カフェ(Alandala Cafe)(ルーマニア)
アウレル・ヴライク通り70番(Strada Aurel Vlaicu 70)
【展覧会のFacebookページ】
https://www.facebook.com/events/1550013115275141
【展覧会の紹介記事】
Expozitii in Bucuresti: Outsider Art in Alandala Cafe - Jurnal de Bucresti
ルーマニアの首都、ブクレシュティ(București=ブカレスト)にある、
アランダラ・カフェで、31日まで開催されている展覧会。
明日までです!!
この展覧会を一番最初に紹介しようと思ったのは、そういう理由です。
20人のフランスのアウトサイダーアーティスト、
7人のルーマニアのアウトサイダーアーティストの作品を、
展示しているそうです。
ルーマニア人のアウトサイダーアーティストで、
日本で知られている人って、いるでしょうか?
検索してみたのですが、どうやらいないようです。
とりあえず、参加作家のひとり、
イオアン(ヨアン)・マリック(Ioan Măric)
の作品を画像検索で見てみましたが、
「コテコテのフォークアート」という感じでした。
https://dumitruagachi.wordpress.com/2012/04/29/reintilnire/
それから、
アンヌ=ソフィー・アテク(Anne-Sophie Atek)
の作品は、ちょっとグロくて閲覧注意かも?なサイケ調。
http://www.pilotmotiv.com/atek.php
ザベル・マミザ(Zabel Mamiza)
の作品は、児童画の様な作風をベースに、
独自の色彩感、表現をしている感じです。
http://www.rivaisjeanine.com/festivals/festivals-2010/zabel-mamiza/
アイダ・コロライダ(Aida Coloraida)
の作品は、サイケデリック調の独特な人物表現が印象的。
https://www.behance.net/coloraida/wip
この展覧会のキュレーションを務めたのは、
ラウレンツィウ・ディミシュカ(Laurenţiu Dimişcă)という方ですが、
彼自身も作品を制作しており、出品しています。
(ポスターに出ている絵も彼の作品です)
彼はブログを運営しておりますが、
下の頁の、薄紫色っぽい服を着た若い男性がその人のようです。
http://www.dimiscartgallery.com/2011/08/ousider-art-fashion-chambre-des-deputes/
彼がデザインした服やネクタイなどを人に身に付けさせ、
自分でも着用しています。
また、彼は、
「ルーマニア・アウトサイダーアート財団」(Fundatia Outsider ART RO)
を設立しているそうです(Facebookのページ)
https://ro-ro.facebook.com/outsiderartro
「アウトサイダーアート」は、「アールブリュット」とは意味合いが異なり、
知的障害、神経障害、精神障害を抱えた表現者というよりは、
独学で独自の表現を確立し、売る事や名声を得る事等を考えておらず、
孤独に制作している表現者を主に指します。
なので、自作品をアピールしたり、財団を設立させたりしている事に、
ちょっと違和感を感じ、疑問が湧きました。
企画者自身が自作品を出しているという事は、
彼が「アウトサイダーアーティスト」
を自認しているという事なのでしょうか?
私は、自分で自分の事を「アウトサイダーアーティスト」
と名乗って良いものなのかどうか、疑問に思ったりもしています。
何だか、「アウトサイダーアート」の定義から、
外れている様な気がしないでもないのですが・・・。
まあ彼の作品自体、
如何にもアールブリュットにありがちな絵柄という印象は受けますけど。
因みに、会場となっている「アランダラ・カフェ」というのは、
アートな喫茶店の様です。
展覧会や演奏会など、イベントを色々行ったりしているようです。
http://metropotam.ro/locuri-locatii-adrese/Alandala-loc4935719025/fotografii
主に、パステル調の色彩に彩られています。
http://www.bucharest-tips.com/places/520-what-to-do-cafes-terraces-gardens-alandala
「アランダラ・カフェ」のFacebookページ
https://www.facebook.com/AlandalaCafe
ジェシー・ハワード : 汝の王国が来ますように
Jesse Howard: Thy Kingdom Come
会期:2015年1月16日~4月11日
場所:セントルイス現代美術館(Contemporary Art Museum St. Louis)(アメリカ)
協力:カンザスシティ美術大学(Kansas City Art Institute)
スミソニアン博物館(Smithsonian Institution)
カール・ハマー・ギャラリー(Carl Hammer Gallery)
【画像の引用元】
http://moviespictures.org/biography/Howard,_Jesse_(III)
【資料】
http://camstl.org/exhibitions/main-gallery/jesse-howard/
文章をモチーフに作品を作り続けた、
ミズーリ州シャムロック(Shamrock)生まれのセルフトート(独学)・アーティスト、
ジェスィー・ハワード(1885-1983)の作品展。
アウトサイダーアーティスト、アールブリュットアーティストで、
文章や文字に拘る人は何人もいますが、彼もその1人でしょう。
アウトサイダーアートフェア2015 - パリ
Outsider art fair 2015 Paris
会期:2015年10月22~25日
場所:ホテル・ル・ア(Hotel Le A)(フランス)
【資料】
http://www.outsiderartfair.com/upcoming_fairs
「アウトサイダーアートフェア」には、ニューヨーク展とパリ展とがあり、
ニューヨーク展の方は既に終了しています(2015年1月29日~2月1日)。
この展覧会は、結構日本語でも紹介している方は少なくないですが。
パリ展の方は、半年以上も先となりますが、
気の早い私は今の内に紹介しておこうと思います。
アンドレ・ロビヤール
André Robillard
会期:2014年11月28日~2015年4月19日
場所:アール・ブリュット・コレクション(スイス)
Collection de l'Art Brut Lausanne
【資料】
http://www.artbrut.ch/fr/21016/44/prochaines-expositions/andre-robillard
数十年もの間、ガラクタで銃を作り続ける男、ロビヤールの展覧会。
勿論、銃としての機能は全く持ちません。
1931年、オルレアン近郊の、マルトゥルネ(Maltournée)生まれ。
André Robillard - Wikipedia Français
エリック・デルケンヌ
Eric Derkenne
会期:2015年2月13日~5月10日
場所:アール・ブリュット・コレクション(スイス)
Collection de l'Art Brut Lausanne
【資料】
http://www.artbrut.ch/fr/21086/derkenne
デルケンヌは、1960年、ベルギーのスタヴロ(Stavelot)生まれ。
濃密なドローイングはインパクトがあり、とても印象的です。
因みに、名前は「デルケンヌ」という発音で正しいのかどうかは不明です。
仮に「デルケンヌ」としておきます。
ベルギーは、フランス風と、
フラマン(オランダ)系が混ざっている様な名前をよく見かけますが、
「Derkenne」もそんな印象です。
パスカル・タスィニ
Pascal Tassini
会期:2015年2月13日~5月10日
場所:アール・ブリュット・コレクション(スイス)
Collection de l'Art Brut Lausanne
【資料】
http://www.artbrut.ch/fr/21016/46/prochaines-expositions/pascal-tassini
タスィニは、1955年ベルギー生まれ。
紐や布などをぐるぐるグチャグチャに巻いて、オブジェを作る作家です。
会期も開催施設も、デルケンヌと同じですが、
同じベルギー系だからだと思われます。
かなり大規模なものも作るようです。
【関連エントリー】
知られざるアール・ブリュット作家さんのご紹介
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11921388155.html
マイキー・ウェルシュ(Mikey Welsh)
アメリカのアウトサイダーアーティスト
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11520085381.html
アールブリュット・アウトサイダーアートに関する最近の色々(金沢日帰り旅行等)
『金沢発信 アウトサイダーアート vol.5』
『創造/想像』 - 日本のアウトサイダーアート(Souzou: Outsider Art from Japan)
『瓶の中の聖体、ポーランドの作家』(Une hostie dans une bouteille. Artistes polonais)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11493232044.html
『自殺美術家展』(A Exhibition of the Suisided Artists)-1
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11489393463.html
もちグマくん(仮称)小学生がデザインしたと思われるゆるキャラが秀逸!!
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11424148344.html
ダルスィリオ(ダルシリオ)・リマ(Darcilio Lima)
ブラジルのアウトサイダーアーティスト
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10855395873.html
西谷退三(Nishitani Taizō)
翻訳界のヘンリー・ダーガー
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10855008024.html
ショモ(Chomo)
フランスのアウトサイダーアーティスト
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10550545133.html
ユージン・ヴォン・ブルチェンハイン(Eugene von Bruenchenhein)
アメリカのアウトサイダーアーティスト
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10496029401.html
ウィリアム・マッゴナガル(マクゴナガル・マックゴナガール)(William McGonagall)
イギリスのアウトサイダー詩人
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10494443295.html
謎の画家・阿藤秀一郎(Atō Shūichirō)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10412042551.html
アルフレート・クービン(Alfred Kubin)オーストリアの表現主義・幻想画家(2)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10370934456.html
アルフレート・クービン(Alfred Kubin)オーストリアの表現主義・幻想画家
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10368946953.html
もっと盛り上がれ!!アウトサイダーミュージック(購入編)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10261492409.html
もっと盛り上がれ!!アウトサイダーミュージック(後編)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10245078164.html
もっと盛り上がれ!!アウトサイダーミュージック(中編)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10239383598.html
もっと盛り上がれ!!アウトサイダーミュージック(前編)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10237823261.html
ヘンリー・キャヴェンディッシュ(Henry Cavendish)
科学者版ヘンリー・ダーガー