1999年の夏、未だ完成していない「ヴィトン足袋」をミヅマさんに見せに行った時、「全身ヴィトンにしろ!!」と言われた。
出来ればそうしたいとは心の中で思っていたが、20代の私は兎に角要領が悪いのと絵を描く暇が無かったのと、「大人のADHD」のせいなのか集中力が続かず、絵を描くと短時間でバテてしまう体質だったりして、作品を作るのがとても遅かった。
足袋だけでも半年も掛かったので、不可能だと思っていた。
取り敢えずは小物の「ヘルメット」に手を付けたのが2000年。
「シャネルのドライバーホルダー」と「フェンディの腰袋」も同年制作。
重要な事を書き忘れていたので書いておきます。
「LV足袋」は、かなり完成度が高いためなのか、本物の生地を使用しているのだと誤解する人が多かったです。
実は、市販の足袋にアクリル絵具を塗っただけです。
でも、模様は一個々々筆で丁寧に描くのでとても時間が掛かった。
「型紙使えばいいじゃん」とよく言われましたが、それだと綺麗に塗れず、模様の歪みの微調整もできない。
「LVヘルメット」は、アクリル絵具で描いたのが失敗だと思いました。
絵具が傷つき易いので、プラカラーを用いればよかったと後悔。
「シャネルのドライバーホルダー」は、市販のドライバーホルダーにパテでシャネルのマークの浮き彫りを形成し、黒い塗料を塗っただけ。
「フェンディの腰袋」は、「LV足袋」と同様、市販の腰袋にアクリル絵具を塗っただけ。
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