感情的にNOという日本人 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

今朝某テレビ番組で

参加者同士が意見を交わしていました。

 

そこで見た光景は

会社の会議や家庭での話し合いと

酷似していました。

 

東洋経済ビジネスオンラインに

このことに関するコラムがありました。

 

自分の存在感を示すためだけに、

的外れなどうでもいい発言・質問を連発し、

「自分も真剣に考えている」ふりをする。

 

しかも、

プライドだけは富士山よりも高いので、

自分の恥ずかしい意見が

議事録や議論に反映されないとへそを曲げ、

内心で復讐を誓うのだから、

手に負えない。

 

自分の意見が否定されると

感情的になる人。

 

他人の意見や建設的批判に対して

すぐに感情的になり、

成熟した態度で受け止めることができない。

 

的外れで浅い発言を繰り返し、

聞きたいこともないのに否定的な質問を繰り返し、

バカのひとつ覚えのように文脈を無視して、

自分のさまつな意見にこだわるのだ。

 

そういう二流の会議参加者は、

自分の「IQ」と「EQ」という

仕事の基本的能力が

「壊滅的状況」にあることが

会議中にバレていることを、肝に銘じよう。

 

今朝見た意見のぶつかり合いは

まさにこれでした。

見ている側は

出演者の不快で嫌な気分を

一方的に押し付けられたように感じました。

 

「自分はあんな風に言わないよ~」

という会社の会議では冷静な方も

家の中や外ではそうじゃないのでは?

 

家庭で

些細な家族の問題の意見の食い違いで

奥様や子どもに向かって声を荒げ

酷い言葉を言っていませんか?

 

レストランや機内で

ウエイトレスやCAに無理難題を言ったり

威圧的に文句を言っていませんか?

 

この1年

毎日外国人の先生と

スカイプで話しています。

 

驚くのは

彼らは感情表現が非常にストレートなことです。

 

意見や好みが違うときもハッキリ言うので

突然私の意見はバッサリ否定されます。

 

ところが

「今日は良いデスカッションが出来た」と

嬉しそうなことも多いのです。

 

私は、心の中で『うそ・・・マジで?』と

叫んでしまうのです。

 

私は日本人だからなのか

意見が違うときなかなか言えません・・・。

 

では、

そのときの自分はどうかと分析すると

自分の感情を無視してみようとしていないし

不快な感覚も体の奥に抑え込んで隠している。

 

しかし

私の中の不快な記憶は消えません。

押し込んだ心の奥で成長していくのです。

 

これはまさに

前述したコラムと同じです。

 

会社で意見を呑み込み

不快な気持ちを持ち続けると

やがてどこかで爆発するしかなくなります。

 

そして

家で妻や子どもに冷たかったり

あるいは暴言を吐いたり

 

レストランや機内でウエイトレスやCAに

パワハラ・モラハラをする理由は

ここにあります。

 

では

どうしたらよいか。

 

毎日話すうちに

私は変わってきました。

 

最近は違う意見を遠慮せず

おそるおそる言うようにしています。

 

1年会話してきてやっとです・・・・。

 

日本人が

感情的にならずにNOと言える道のりは

まだまだ遠いのかもしれません。

 

 

※今週はSIRUPのZEPP公演に当たったので

見に行きます。うししし♪