不寛容と寛容:世の中の三毒から学ぶこと | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表



昨日家には無作為でかかってくる

選挙に関する調査の電話がありました。

選挙には行きましたが

投票には悩みました。

 

残念ですが私の頭の中は

昨日から始まった放送大学の試験と

友人とのコミュニケーションの問題で

充分に候補者を精査できていませんでした・・・。

しかも

ダーウィンが来たは猫の特集で

選挙の結果よりその番組に

自分の関心は向きました・・・。

 

自分が小さな世界に住んでいることを

自覚した桜井です・・・・とほほ。

同様に
世の中には、選挙よりも
京都アニメの火災や芸能問題の方が身近で

J社やY社に関する報道の方に

興味があった方も多いかもしれません・・・。
 

さて、会見を見て感じたこと。
 

Y社の代表の方の謝罪が

既にネットでも炎上しているようです。

 

それは、

人は「何を言うか」ではなく

「どう言うか」が影響が大きいからです。


どのような表情・声のトーン・視線・頭の下げ方なのか

それがとても気になりました。
動作や表情に意識が向き

その方の謝罪の言葉は

耳に全く入ってきませんでした。

淡々と無表情の棒読み。

眼がキョロキョロ動く表情。

思わず
「FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学」
の本の内容を思い出しました。

 

眼の動きは無意識で動くので

分かっていることは

防衛本能か生存本能かの理由で

その方の脳はめまぐるしく思考していた。

これだけですが、あの表情では

FBI捜査官からは厳
しくつっこまれるだろうな

と思いました。

 

一方のタレントさんの謝罪は

言葉が不完全で、論理的ではなくても

非常に真剣な表情で

腹を決めて必死に話すので

私達は自然に耳を開き

会見を注目しました。

という風に、二つの会見から

顔の表情や視線が

人間にとって非常に重要だと気づいた方が
多いのではないでしょうか。
 

コミュニケーションでは

非言語コミュニケーションが圧倒的に

相手に影響します。

 

不寛容と寛容についても

考えてしまいました。

 

ネットでは失敗も失言も

詳細に読み込まれ、

裏側の心理まで推測され

厳しい判断がくだります。

 

失敗や失言に対しては

存在自体が抹殺されるほど

世間は寛容ではなく厳しいのです。

 

もう誤魔化しがきく世の中ではない。

 

それが今の世の中だと認識しました。

不寛容という言葉を耳にしますが

私は過去の日本は

あまりにも寛容すぎたのかもしれません。

 

政治家に対しても

飲酒に関しても

性的なことに関しても

上の人の権力に対しても

 

許しすぎたせいで

交通事故やハラスメントが後を絶たない。

そして、本当は許せないのに

表面的には許したふりをして

陰口や悪口をいう風潮が

日本にはある気がします。

 

しかし、一方で

京都アニメへの寄付のように

世間は優しさや慈愛ももっています。

日本だけではなく

胡麻化さないで生きる人たちや

真剣に誠実に生きる人を

応援する風潮もあります。

 

さて
寛容の意味は

心が寛大で、よく人を受けいれること。

過失をとがめだてせず、人を許すこと。
です。

 

過去の日本は
何でも許すという寛容でしたが

私は、それは正しくはなかったのではないだろうか?

と思うのです。

何にもでも寛容であれ!

とは私は思えません。

 

ただ

三毒に引きずり込まれると

すぐ不寛容になる自分も三毒を体験した後で

自分を分析して気づきます。

 

失敗は誰でもします。

その失敗を責めても

三毒からは抜けられません・・・。

世の中のことは鏡です。

多くのことを学ぶ今日このごろです。

 

 

 

色々な人の立場で考えると

失敗や三毒や不寛容は理解できます。

でも
失敗から人は学び

三毒から人が進化する智慧という薬を生み出し

不寛容は寛容の大切さを気づくチャンス

なんて・・・
口だけかっこいいこと言ってしまいました。

まずは
私自身がもっと人間を学べ!

ですね・・・・。