機内アナウンスの想い出 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

飛行機に乗ると色々なアナウンスが流れます。
うるさく感じる方も多いだろうなと思いますが
安全にかかわるものは実施することが義務化されています。

その中でも唯一
お客様が楽しみにしてくださるアナウンスがあります。
それは搭乗御礼のフェアウェルアナウンス。

これはチーフが心をこめて(昔はチーフ以外が担当でした。)
飛行機が着陸したらお客様にお礼を申し上げます。

私がいた会社では
このアナウンスだけは、基本パターンに加え
皆が自分の心を自分の言葉で伝えるようにしていました。

私は3月に国内線を乗務するときのこのアナウンスが大好きでした。

必ず私が言っていたのは「桜前線」のこと。
日本人は季節を大事にしています。
なかでも桜は春を告げる花なので皆が桜を愛していています。
桜の開花を心待ちにしているのは私だけではない筈です。
そう思い、必ず桜の話題を盛り込みました。

momo2

「桜前線も少しずつ北上して参りました。
東京では来週頃が見ごろのようです。」

とか

「桜の便りが待ち遠しい毎日ですが
季節の変わり目、どうぞ皆様お身体をご自愛ください。
又機内にてお目にかかる日を心からお待ち申し上げます。」

もも

など

そのフライトと場所に合わせて工夫していました。

ターミナルに移動する際のわずかな時間ですが
このアナウンスは文章ではなく
その言葉をいかに心をこめて情感をこめ、でもさりげなく言えるかが
いつも自分に課していた私の心の状態管理でもありました。

「今日のアナウンス良かったです!」と言ってくださったり
笑顔で私にアイコンタクトしてくださるリピーターのお客様もいて
CAという仕事は、こんなささやかことでも
すぐお客様から反応がある幸せな仕事だと感じました。

本当は
三月は花粉症に苦しめられる季節でもあるのですが
それよりも「桜の便り」を心待ちにしています。

私が桜が大好きです。
一つ一つはバラには到底かなわない小さな花で色も薄いのですが
なぜか、バラよりも人の心をゆさぶります。

そんな仕事をしたいと思い
桜井というビジネスネームを選びました。

皆さまの心に花を咲かせることはまだ難しいですが
私の心の中はいつも満開の桜を咲かせていたいと思います。

桃

「今日も私のつたないブログをお読みいただき
心からお礼申し上げます。
桜が待ち遠しい日々ですが、どうぞお身体ご自愛ください。
又ここで皆様とお目にかかれる日を
桜井 妙は心からお待ち申し上げます。

本日のブログご訪問、ありがとうございました・・・・。」