危ない…危ない…自分の心のリスクマネジメント | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

自分の心のリスクマネジメント
皆さんはどうやっていますか?
万華鏡 


私が心のリスクを感じるとき
それ怒りと悲しみの中にどっぷり浸かっているときです

つい先ほど、
自分の心の中に正義の仮面をかぶった怒りが出て
物事を歪んで誇張してみるところでした・・・

あぁ危なかった!

「喜怒哀楽」は人間だけが豊かに表現できるもの
それは人を興奮させ体感覚もあるものです

でも
身体の感覚を伴うとき
人は思考が冷静ではなくなります

「怒る」と視野はいきなり狭くなり
思考は誇張されませんか?

そして怒りの背景に
正義感があるときは価値観の押し付けが始まります・・!
正義の剣を振りかざし間違う人や弱い人を
バッタバッタと切り裂きませんか?


私は怒りや不快な感情を感じるときを
ずっと内観してどうしたらいいか考えてきました

その過程で分かったこと
怒りは他人の言動に反応しているようで
実は、そうではないことが多いのです

自分の深層心理の醜さや邪気を
許せなくなるような見たくないと目をつぶるような
そんな恐怖からの激しく怒りが起きるときがあります

あるいは努力して自分を律して築き上げた価値観を
踏みにじる人を赦せない怒りもあったりする
自分の価値観への執着から出る怒りです

この数年
自分を分析してそんなことを理解しました

陰口や噂話は私はキライです
無責任な噂は腹が立つのです

でも

ひょっとすると・・・

自分は無責任に多くの人と一緒に
誰かを噂してみたいのかもしれない

群れて共感しながら
ネガティブループでの集まりに入り
仲間がほしいのかもしれない

誰か悪者がいる組織は
案外そこのメンバーは強いきずなで結ばれます
悪者を憎む闇の心でのつながりなのに
「悪を正す正義」という名札に変えると
自分の醜さを誤魔化かし
怒りの矛先をその悪者に向けるのです

人間って正しいだけの人なんていません

一面だけを見て人を悪者と決めつけて
多くの人の怒りを集合させ、怒りがどんどん膨れ上がり
悪者をどんどん悪者にする場合があります

100%悪い人なんて本当はいないのに・・・


綺麗なものと汚いもの
それは誰しもが持っていて
良い悪いじゃなく人の心に生まれる自然なおりのようなもの
悪い人も一生悪いのじゃなく部分の言動がよくないだけ
人の心に生まれる悪口も陰口も自然に生まれるものかもしれません

自然であっても私は
それに呑み込まれたくないです
ただ眺めて受け入れてすぐポイしたいです

怒りは本当に色々なものを生み出す
このことをさっき忘れかけました

自分の心に起きた怒りで
自分の姿を静かにみつめ
怒りの気持ちをすっと手放せました

まだまだですが
自分のヒカリもカゲも受け入れて
自分のやるべきことに集中したいです

目下領収証と格闘中です
依子さん待っててね!