ヤマトナデシコ | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

「大和撫子(ヤマトナデシコ)は日本にはもういないですね」
と、外国人の男性から言われました

その方の奥様は日本人だったのですが離婚したそうです

ヤマトナデシコを求めて日本女性と結婚したその方は
仕事をしていないで奥様に長く扶養されていたときに
ある時、自分を信用していないと感じ腹が立って別れたそうです
ある発言に自分のプライドが傷ついたそうです
自分の成功を信じていないと感じたらしいのですが
今もその方は成功していないので話を聴きながら微妙な気持ちでした

逆に私は大和撫子とは対極にいる人間なので
聴いていて、働いてなくて扶養して貰っていたのに自分のプライドを優先し
たった一言で逆キレして離婚する主張の方がなんか勝手だなぁと感じました

その方の考えるヤマトナデシコって我慢強く何でも耐えて文句ひとつ言わない女性
清楚で慎ましく一歩引いて男性につくす甲斐甲斐しい女性

それは言い換えると
女性には発言の権利もなければ義務もなかった時代に
女性が身に付けた知恵だったように感じます

ヤマトナデシコの美徳はただ言いなりになるだけではないのでは?と
昔の映画を見ると思います

映画の中ではしっかり軸や芯を持っていて言うべきときはパシッと言うシーンが多いし
いざという時は女性も甲冑をつけて戦ったという記録があります

戦国時代ですが、夫が亡くなった戦国武将の妻が敵が城を攻めてきたとき
すぐ白旗をあげ、逆に敵を接待し相手に取り込み
相手が気を抜いて酒に溺れ腑抜けになっているときに
敵を全て虐殺したという女性がいました

自分の身を捨てても、知恵を使い最後はWINする
身を切らせて油断させ相手の骨を切る
なんか凄い勇ましさを感じませんか?

ただ男性の服従し言いなりになる女性にはなれませんが
賢く知恵を使うヤマトナデシコなら現代の女性も目指すところです

女性がサッカーをやる時代です
現代のヤマトナデシコは意見もハッキリ言うけれど
いざという時には賢く知恵を使い男性を助けるのっていいですね

ナデシコJAPANだってサムライブルーと闘ったら体力で敵うとは思えません
差別ではなく区別として男女差があるのだからお互いを支えあう知恵を持つ

そのためには前提条件もありませんか?

ネズミの花嫁の童話のように自分の事は棚にあげ、理想のパートナーを探すより
まず自分が大和撫子や侍、紳士・淑女になる事の方が先ですね

選ぶより
選ばれる人間になりたい

と、単純にそう思う今日の自分でした