パレートの法則 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

先日参加した吉見先生の創造経営コンサルタントの勉強会
http://www.mc-yoshimi.com/

わずかな参加費で経営のコツや知識を教えてくださる勉強会です
札幌周辺の方は参加されたら良いと思います
三回しか参加した事はありませんが、毎回勉強になっていて
考える事が多いです

その勉強会の中で話題になったパレートの法則(20:80の法則)
ニッパチ(2:8)の法則とも言われていますから
会社経営の方のみならずビジネスマンなら誰でもご存知だと思います

ウィキぺディアの説明だと
  • ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
  • 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
  • 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。

私も概念だけ簡単に知っていて
2:6:2の法則とともに興味深い数字だと前から思っていました

今朝
経営の法則とはどう捉えどう理解するかで
全く意味も結果も違うかもしれないと気づきました

例えば80%の社員は無能で上20%だけを大切にするという
謝った考え方をして上20%だけ意識しても成果は逆になると思います

2:6:2の原則から下の2割をリストラしても
必ず残りの6割から下の2割が生まれてきます
更にいうと自主的に退職を促すリストラで先に辞めるのは
上の2割だと感じます

6割が残ったり自主的にやめられない層だと思いますが
残り6割の中から又上2割の優秀な人材が現れ
下2割の優秀じゃない人材になっていくとよく言われるように
知っている会社もリストラ後同様の結果になりました

シンプルに20%と80%の20%だけを意識してみると
残り80%は無駄に思えますが

その80%があるから20%が生まれる
という事実を忘れてはいけないと思います

簡単に書くと
20%を赤色だとして、白いキャンパスに円を描く
日の丸の絵がそれでです

この時の赤はとても美しく映えますが
全て真っ赤に塗りつぶされていたら赤は意味がありません
赤を際ださせるために白は必要です

白は無駄ではなく役に立っているという考え方をしないと
20の数字を追って見失うものがあるのでは?

ふとそう感じました

1/fの揺らぎは規則性と不規則性の中に生まれる奇跡で
ノイズこそ新しい発見や変化であり

進化ってそういうものかもしれないと
山中教授の研究のNHKスペシャルを見て感じます

iPS細胞の成功は
まさに一個づつ遺伝子を投入してES細胞の変化を見るのじゃなく
助手の高橋さんが全部いれちゃえ~!っていう想定外の実験を足し
そこから引き算の研究方法に気が付いたわけです

20:80

売上も上の20%の社員が全体の80%を創るとか
世界の富もそうだとか言っているのは確かかもしれませんが

実は80%の社員の意外性な行動や視点こそ
新しい変化となりその企業は続いていく

そんな気が
急にしてきました

ナチュラルハーモニーという概念が色彩学の中にあります
自然界には意味のあるバランスがあるのですが
その考えとも一致するかもしれません

無駄の中にこそ宝物が隠れている
失敗の中にこそ成功の種がある

20%だけじゃなく
80%の意味も理解する

少なくとも私は
80%の中にいるので
80%を愛おしく大事にしたいと

勝手に思っちゃうのでした♪