それは家庭で「政治の話を頻繁にする」
ことでした。
たぶん、これは単に留学していて
日本人留学生同士とだけ付き合っていたら
たぶん気づかないかもしれません。
ホームステイして
家族と一緒に食事をしたり
留学先の学校で
フランス人の友人とたくさん話したことがあるなら
たぶんハッと気づいて
ギクッとした経験を
皆さん持っているのではないかと思います。
家庭で、政治の話を普通にするフランス。
ゲームにはまっている今時の男の子でも
政治の話題についてこられる!
ひえー!!!
それどころか
自分の意見を堂々と持っている。
正しい世界情勢の情報も知っています。
私はこの年齢まで
政党の違いさえロクに理解していません。
なぜなら、ずっと政治に無関心だったからです。
選挙には行きました。
ただ投票するときに
政策についてもチラリと考える程度で
それ以外は自分事としては捉えてませんでした。
つまり
自分の目で見て自分で考えてこなかったのです。
マスコミやSNSの情報を
鵜呑みにゴクリと飲み込みただけ。
自分で政治の情報を
正しく咀嚼して消化していませんでした。
しかも
呑み込んだ情報の多くは、政治家の汚職やスキャンダル。
肝心の政策や、どんな法案が議論されているかなんて
全く興味を持たってなかったのです。
よく知りもせず、
私はまぁ偉そうに
不正をする政治家たちを嗤ったり、軽蔑したり
適当に批判したりしてたってことです。
穴があったら入りたい・・・。
それが初めて政治の話をするフランスの食卓で
感じた私の正直な感想です。
しかも
自分が政治に興味がないのも
政治が腐敗していて、政治家が醜いから
と全て政治家や政府のせいにしていたのです。
自分と政治を切り離してきたのは
確かに環境のせいもあるけど
自分が自立した大人ではなかった証拠かも。
こちらに来てから、冷や汗がどっと出た
フランスで最初に暮らした2年前に感じた最初の「違い」の
大きな体験は「政治への関わり方」でした。
それから私も意見が言えるように
世の中の政治のニュースが流れると
日本でも考えるようになりました。
私だけが政治音痴でアホなの?
とこの記事を書くときに
不安になってネットで検索しました。
するとフランス人留学生の対して同じことを感じた
ある学生さんの記述が見つかりました。
なぜか、ここにリンクを貼ることができませんでした。
「フランス人と日本人の政治意識」
で、検索する見つかります。
川合千晶さんというフランス語専攻の学生の方が
<フランス人留学生から
日本人(学生)を見て驚いたことを質問する機会があり、
その際に「日本人学生は普段友達と政治の話をしないね、
僕たちは頻繁に話すよ」
という話を聞いたことが印象に強く残っていたため、
今回のテーマとしました。>
と気づき色々調べた書き込みです。
まさに私が感じたことを
フランス人は日本に来て感じているってことです。
ぐっ・・・ちょっと恥ずかしく感じません?
私はこの「違い」を知ってから
この1年日本に戻って暮らしていたとき
息子と積極的に政治の話をしてきました。
しかし国際情勢になると
二人ともよくわからないことが多いので
毎晩NHKオンデマンドで
NHKの映像の世紀「バタフライエフェクト」を
見ながら食事しました。
この番組のおかげで
私も息子もイスラエルとパレスチナの問題の発端を
何も知らなかった自分にトホホですが、
でも
「始めるのに遅すぎることなんてない」
って世界中の著名人が言っています。
It’s Never Too Late To Be What You Might Have Been
なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない。
日本の諺にも
【聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥】
とあります。
私は勇気がなくて息子以外の人に
政治の話を誰にも聞けませんでした(汗)。
だから、
ネットのグーグル検索先生に
バンバン聞いています♪
便利な時代に感謝です。💓