適切な打ち手を講じていますか?
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都内で2店舗のラーメン店を運営するBreak Beats(東京・目黒)は5月、現金に対応しない券売機に入れ替えた。現金併用の機種に比べ、導入コストは半額以下だった。
なるほど。思ったように進まないキャッシュレス化を促進するために、お札を変える。それは一理あるかな・・・と思いつつも、やはり私としては「はて?」なのですが。
成功事例を参考にしつつ、効果の最も高い打ち手を考える
先の記事でも指摘されていますが、他国ではキャッシュのデジタル化によりキャッシュレス促進を行っており、ある意味そういう流れとは逆行した取り組み。キャッシュレス決済比率は、日本は世界で10位で32.5%(2021年)。トップの韓国は、95.3%。国民の数、お国柄、政府の力、治安の差、偽造事件数の差・・・など色々な理由はありますが、その差はあまりにも大きい。90年代からキャッシュレス化促進のために韓国政府が講じた打ち手は、
・所得控除
・宝くじの参加権付与
・年商240万円以上の店舗にクレジットカード決済の対応を義務化
の3本柱。ま、クレジットカード決済額が年収の25%を超えたら、その額に応じて所得控除がなされるのであれば、使う人は増えますよね。明らかに、ダイレクトな打ち手。こういう事、日本じゃやってませんからねぇ。つまらぬバラマキは最近よく見る打ち手になっていますが。
しかし、きっと日本ではこれだけじゃ韓国のようにはキャッシュレス比率は上がらないでしょうね。キャッシュレス決済の手段を持たない人、持っていても使わない人がかなりいらっしゃいますから。更に、タンス預金の多さもありますしねぇ。
こういう方々への教育
や、キャッシュレス決済比率の低い方への浸透のための取り組みにお金を使う。更には、キャッシュレス決済のインフラ拡充に向けた施策にお金を使う。個人的な意見ですが、その方が明らかにキャッシュレス化促進の効果は高く、長期的に見れば現金を扱うコストの低減とあらゆるビジネスの生産性向上、更には新たなビジネスの創造に資すると思います。ま、今の政治家には、悲しいかなそんなリーダーシップは発揮してもらえないでしょうけどね。
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