井上浩二の「現在(いま)を考える。」 -2ページ目

Debateって罵り合いなんでしたっけ?

醜い罵り合いにならないように、相手が話している間はマイクをオフにする。こんなルールを作ってもらわないと成立しないDebate。これが、アメリカ大統領候補が行うDebate何でしょうかねぇ。ま、代替ルールは守られていたように見えましたが、話す内容は相変わらず。史上最悪の大統領とか、嘘つきとか・・・焦点は、バイデンの健康問題?ずっこけたり、周りの動きについて行けなかったり、音楽に合わせて体を動かせなかったりするバイデンが、もう1期できるか?そこは、「無理」という評価が下ったのでしょうねぇ。しかし、その評価をするためだけだったらこんな場は不要ですよね。ま、前職と現職のリマッチというショーとしては面白いのかもしれませんが。ここでこけた民主党が、今更ながらバイデン降ろしに動き出したというのも、何ともみっともない話に聞こえますよね。


Debateになってない!

Presidential Debateって言うんですから、ファクトに基づく論拠を示しながら自らの政策の正当性を説明してもらいたいものですね。そして、その論強に基づき相手の政策の盲点や脆弱性を指摘してもらいたい。これをちゃんと聞くことで、どちらのリーダーが今後国を導くのによりよい政策を考えているかが評価できる。更に、説明してもらいたいのが大統領就任後の具体的行動やアクションプラン。本当にそれを実現できるかどうかを判断する指標は、その方のこれまでの行動実績と今後の覚悟。考える力と行動力/実現力を評価して、より適したリーダーを検討できるようにするのがこういうDebateだと個人的には思います。
しかし、実態は相手を罵るだけ。ま、百歩譲って非難するのは良しとしても、その論拠を明確にした上で、自分は相手とは違った導き方をする/出来るということまで具体的に説明すべき。相手を、最低だの嘘つきだのとこけ降ろすだけなら、誰にでもできますからね。例えば、ウクライナ問題。その問題を解決できない、自分だったら大統領選にまでに解決できると言うのであれば、具体的にどうやって解決できるのか、相手のやり方の何がどうダメなのか、分かり易く説明すべきと思うのですが・・・一方、バイデンはバイデンで、自分が大統領になった時の酷い経済状況や失業率なんかの話をする。しかし、その時は未知のコロナが世界を襲っていた大変な時。それが収束したら、状況が改善するのは当たり前。もし、自分がコロナ禍で大統領だったらどうしたかも、コロナ禍での経済回復をどうより良く出来たかの説明もない。この二人のどちらかが大統領になると思うと・・・この先かなり不安だなぁ。

 

バイデンが辞退して民主党は新たな候補を立てられる?
かなり耄碌した高齢者、今回バイデンはこの印象を世界に与えてしまいましたね。このまま行けば、トランプagain?ビフにどんどん似て行くトランプにだけは、個人的にはやって欲しくないなぁ。今回の選挙戦の報道ではほとんど耳にしませんが、2021年にあんな事件を起こした主役ですからね。扇動かどうかは別にして、「議事堂ビルに行進しよう」と呼びかけた張本人。その結果、5人もの人が亡くなった。そのうち一人は、警備にあたっていた警官。その上、とっても卑怯なことをやっている。「私たちは議事堂に向かって歩き、勇敢な上院議員や下院議員に声援を送ろう。ただ、議員の一部に対しては大した声援はしないだろう」と、「私たち」と言っておきながら自分は行進には加わらなかった。その他にも、色々と疑惑があり、有罪判決も下されていますが、こんな人を大統領にしては絶対にダメでしょう。しかし、そう思わない方がアメリカには沢山いるんですよね。相対論で見れば、致し方ない?民主党が情けなさすぎる?でも、現職が続投するって言っちゃうんだから難しいですよね。それに、トランプと戦うと彼の土俵である「どろどろの罵り合い合戦」に引きずり込まれ、嘘をついてでも悪人に仕立て上げられる。そんな火中の栗を拾うような行為は避けようと思うのは、人として致し方のない事。本人だけでなく、周りの自分の大事な人まで傷つけられるリスクが大きい。突破口は、民主党から心ある人が声をあげ、自らがバイデン政策を継承して(?)より良いアメリカ、世界をリードするから、出馬を辞退してくれとバイデンを説得するかどうかなんでしょうねぇ。あるいは、トランプが何かのきっかけで自滅するか。ま、狡猾なトランプだから、それはなさそうですけどね。