慣れたなら
次は油断に
ご用心
習うより慣れよ…これはこれでなかなか含蓄のある言葉だろうと私も思います。
但し、慣れというのは、ある意味で怖い一面もあります。
スポーツや仕事でのケガ等もそうでしょうし、時と場合によっは、文字通り「命取り」というケースだってある筈です。
そんな慣れをとりこした「油断」こそ、誰もが絶対に無いとは言い切れません。
不思議なもので、我々は何かかを始めた直後に油断をしてしまう可能性はかなり低い筈です。
何故かというと、慣れないことを始める時は、誰だって神妙な気持ちで取り組みます。
油断どころか、真剣そのものという状態です。
ところが…それがそのまま継続されるかというと、そういう訳にはいかないのが、我々の現実ではないでしょうか?
そして、初心を忘れた頃にはある程度は「慣れ」がいい仕事を?してくれるのも事実です。
そして、その慣れた頃が一番陥りやすいのが…そう!です。
このタイミングを待って、あの最も来て欲しくない来客こそが「油断」という厄介者です。
油断大敵、油断禁物という言葉は知ってても、いつどのタイミングでやって来るのかと言えば、やはり初心を忘れた「慣れ」が勝手にいい仕事をしてくれている状態こそ…「油断」は隙を狙っていると言っても過言ではない筈です。
私も最近ではどんな些細な行動でも、あるいはどんな簡単な単純作業でも、慣れをとりこした「油断」にはかなり注意深くなって来ています。
ガン治療で入院していた約三ヶ月の間に、命の有り難さや命の重みに関して、依然よりも何かかが変わって来ている兆候のひとつかも知れません。
というこの辺りで、またちかいうちに!!
慣れたなら
次は油断に
ご用心。
~アモンの哲句より~