人工知能の未来に思うこと | 慧アモンの和可知愛フォーラム

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哲学、アート、次世代の価値観

 今日の夜の9時からのNHKの番組で、人工知能に関する興味深い番組があり思わず最後まで見てしまいました。

将棋の名人、羽生善治さんを中心に様々な世界トップレベルの天才たちが登場していました。


人工知能の中でもデミス・ハサビスさんの開発したディープラーニングという機能には驚かされました・・・なんと!碁の世界チャンピオンが4対1で敗れてしまいます。

さぁ、そんな人工知能ですが・・・もちろん私は両手を挙げて歓迎する輩ではありません。

何故なら、そこには人間の尊厳に関わるいくつもの課題があるように思うからです。

確かに、医療の現場や車の自動運転など・・・ある意味では人間よりも精度の高いパフォーマンスさえ、やがては可能になるのかも知れません。

但し・・人間が造る以上は、人間にマイナスな影響が及ばないように機能する必要があり、そこは絶対に譲れないボーダーだろうと思います。

人間の子供でもそうですが、初期段階の刷り込みがその後の人生に大きな影響を与えます。

ある人工知能を搭載されたロボットが心ないユーザーの入れ知恵により「ヒトラーは正しい、ユダヤ人は嫌いです!」などと、ネット上での問題発言があり・・・その後、販売停止になったという事例も既に報告されています。

そんな人工知能の開発者たちは、命とは何か?心とは何か?共存共栄の道とはどんな道なのか?

今のようなことに関しては、他の誰よりも深い哲学を持ち合わせていなければ大変なことになると思うのは私だけでしょうか?

番組の最後のあたりで、ソフトバンクの孫さんが人間に寄り添う心を持った人工知能こそが望まれるという、私の感じた危惧を代弁するような発言もありました。

さぁ、心を持ったロボット・・・本当にそんな未来は来るのでしょうか?


人間とは?

心とは?

命とは?


我々人類の未来には、宗教性と科学性の融合という、新たな哲学の時代が来なければ・・・そんな私自身の方向性が改めて問われているようにも感じた一時間は、あっという間の出来事でした。

因みに私は心や命を人間が造れるとは思えない・・・ある意味では古い人間かも知れません。

あくまでも心のような命のような・・・そんなバーチャルな存在に私のような哲句が生まれて来るでしょうか?

まぁ、万が一そんな日が来たら・・・私は脱帽して安心して、もっと別のことに情熱を注ぐとは思いますが・・・。

それにしてもNHKの番組のセンス・・・いつも感心しきりのアモンでした!


それでは、また新世紀のキーワードシリーズで!