「心の旅人」
あなたがもしも安住の地を探すなら
心の旅人でありなさい
あなたはサラリーマン？
あなたは漁師？それとも農夫？
あなたは弁護士？それとも俳優？
あなたは警察官？それとも大工？
それが何であれ・・・
それがあなたはのすべてだろうか？
暮らすことと生きること
その違いを見つけなさい
生きることの中に暮らしはあっても
暮らすことの中に生きるが無ければ
あなたは落ち着かないだろう
あなたは迷い子のようなもの・・・
見知らぬ旅人よ迷いなさい！
悩みなさい大いに悩みなさい！
何故ならそれが・・・
それが旅の始まりの儀式なのだから
あなたがもしも安住の地を探すなら
心の旅人でありなさい
生きるを見失った暮らしが
地位と財産に恵まれたとしても
あなたはそれで落ち着くだろうか？
あなたは安住の地を見いだすだろうか？
賢者たちは異口同音にこう語った
「汝自身を・・・汝自身を知れ！」
神と呼ばれる大いなるものが
あなたに招待状を出した時・・・
あなたはそれを不幸と勘違いするだろう
それは何か悪い知らせだと・・・
さぁ、そんな悪い知らせを神が
大いなるものが出すだろうか？
あなたが迷い子の人生のままで終るか？
それとも安住の地を見いだすか？
それは神のせいではなく
あなたの決心がすべてを決める
さぁ、見知らぬ旅人よ！
思い出しなさい！
あなたは誰なのか？
自分が何者なのか？
あなたの本当の親は誰なのか？
大いなるものとあなたの関係は？
あなたがもしも安住の地を探すなら
心の旅人でありなさい
安住の地は遠い何処かではなく
今・・・ここにしか無いのだ！
だから・・・だからこそ人は誰も
心の旅人であらねばならない
暮らしの中に埋もれた魂を
見いだした者だけが辿り着く
今・・・ここ・・・
あなたがもしも安住の地を探すなら
心の旅人であり続けなさい
心の・・・心の旅人であり続けなさい。
現代詩の贈り物
「心の旅人」
詩*慧アモン